前日のNYダウが542ドル高と上昇。米議会選挙では上院は共和党が過半数を獲得したと伝えられ、民主党のバイデン氏が大統領選で勝利したとしてもIT大手への規制強化などの政策の急転換はないとの見方が広がった。
為替は一時1ドル=103円30銭台へ急激な円高が進行したが、NY株高も追い風となり株式市場では積極的な買いが流入した。
値上がりが目立ったのが、10月に上方修正した2021年3月期利益予想をさらに増額したダイキン。トヨタも通期業績予想を大幅に上方修正するなど、企業収益は改善基調にある。景気敏感株を中心に幅広い銘柄が物色され、日経平均の上げ幅は一時280円を超えた。
想定外の株価上昇ペースにヘッジファンドなどの短期筋が買い戻しを迫られたことも、一段高につながった。
米大統領選を巡っては共和党候補のトランプ大統領の陣営が訴訟を拡大する動きをみせているが、市場では「悪あがきしている印象で、相場への影響は限られる」との見方が多い。
JPX日経インデックス400は4日続伸。終値は前日比79.50ポイント高の1万4955.28だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、8.55ポイント高の1658.49で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5831億円。売買高は12億3212万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1367と、全体の63%を占めた。値下がりは714、変わらずは98銘柄だった。