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【大引け概況】
6日の日経平均株価は4日続伸し、前日比219円95銭高の2万4325円23銭で終えた。1991年11月13日以来、およそ29年ぶりの高値水準。
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前日のNYダウが542ドル高と上昇。米議会選挙では上院は共和党が過半数を獲得したと伝えられ、民主党のバイデン氏が大統領選で勝利したとしてもIT大手への規制強化などの政策の急転換はないとの見方が広がった。
為替は一時1ドル=103円30銭台へ急激な円高が進行したが、NY株高も追い風となり株式市場では積極的な買いが流入した。
 
値上がりが目立ったのが、10月に上方修正した2021年3月期利益予想をさらに増額したダイキン。トヨタも通期業績予想を大幅に上方修正するなど、企業収益は改善基調にある。景気敏感株を中心に幅広い銘柄が物色され、日経平均の上げ幅は一時280円を超えた。
想定外の株価上昇ペースにヘッジファンドなどの短期筋が買い戻しを迫られたことも、一段高につながった。
米大統領選を巡っては共和党候補のトランプ大統領の陣営が訴訟を拡大する動きをみせているが、市場では「悪あがきしている印象で、相場への影響は限られる」との見方が多い。
 
JPX日経インデックス400は4日続伸。終値は前日比79.50ポイント高の1万4955.28だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、8.55ポイント高の1658.49で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5831億円。売買高は12億3212万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1367と、全体の63%を占めた。値下がりは714、変わらずは98銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は鉄鋼、海運業、機械の上昇が目立ち、下落は不動産業、医薬品、電気機器など。
 
個別銘柄は、日本製鉄やJFE、神戸鋼などが大幅高。郵船、川崎汽や商船三井も買われた。ニコン、コニカミノル、ダイキン、クボタ、ホンダやマツダも高い。取引時間中に決算を発表したトヨタは小幅高。ファナック、エーザイ、KDDI、ファーストリテ、三菱UFJ、三井住友が上昇した。
 
一方で三井不や菱地所、NECや富士通が売られた。中外薬、武田なども安い。ソニーが利益確定売りに押され、レーザーテック、キーエンスも軟調。ソフトバンクGが下落した。
 
東証2部株価指数は前日比12.19ポイント高の6179.98ポイントと3日続伸した。
出来高2億0554万株。値上がり銘柄数は223、値下がり銘柄数は185となった。
 
個別ではKHCが一時ストップ高と値を飛ばした。プレミアムウォーターホールディングス、STIフードホールディングス、Abalance、TONE、野村マイクロ・サイエンスは年初来高値を更新。GMOペパボ、鈴与シンワート、SIG、本州化学工業、ユニバンスが買われた。
 
一方、ロンシール工業、ニッキ、ラピーヌが年初来安値を更新。北日本紡績、MCJ、ジャパンエンジンコーポレーション、セキド、PALTEKが売られた。