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【大引け概況】


019日の日経平均株価は反発し、終値は前日比193円58銭高の3万8414円43銭だった。

 
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前日の米国株市場でハイテク株が強さを発揮したことで買い安心感が広がった。日経平均は前日に先物主導で400円を超える下げをみせていたことから、自律反発狙いの押し目買いや買い戻しが全体相場を押し上げる格好になった。
特に半導体関連株が徐々に強さを発揮し、市場センチメントを強気に傾けた。
東京株式市場でもアドテストなど関連銘柄の一角が買われ相場を押し上げた。午後には海外短期筋などが株価指数先物に断続的に買いを入れ、先物主導で騰勢を強める場面もあった。日経平均は一時300円を超えて上昇した。
一方、米国では現地時間20日に画像処理半導体(GPU)大手エヌビディア<NVDA>の決算発表を控えていることで、東京株式市場でもこの結果を確認したいとの思惑は買いを手控えさせる要因となった。取引終盤にかけて日経平均は上げ幅を縮小した。
売買代金は前日に続き4兆円を下回るなど盛り上がりを欠いている。
 
市場では「足元で日経平均はレンジ内での推移を続けているが、エヌビディアが期待通り、または期待を上回る決算を発表した場合には、日本株を買い上げるきっかけになるかもしれない」との声が聞かれた。
 
 
日経平均は反発したものの、商いは低調だった。主要企業の決算発表が終わり、国内での手掛かり材料に欠けるなか、好決算銘柄などを見直す動きなどが中心になっている。また、トランプ氏のメディア企業であるトランプ・メディア&テクノロジーは、暗号通貨取引企業のバックトの買収に向けて最終段階の交渉を行っていると伝わった。これを手掛かりに暗号資産(仮想通貨)関連への物色が強まると期待されたが、関連銘柄においては中核的な銘柄に絞られてきているように感じられた。
 
東証株価指数(TOPIX)も反発した。終値は18.27ポイント(0.68%)高の2710.03だった。JPXプライム150指数も反発し、5.12ポイント(0.43%)高の1198.81で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆8060億円、売買高は18億378万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1080。値下がりは502、横ばいは63だった。
 
個別では、売買代金トップのアドバンテストはエヌビディアの最新半導体「ブラックウェル」に関連した不具合発生などを受けて大きく買われたほか、フジクラも売買代金上位で大幅高。ディスコもしっかり。日銀による追加利上げ観測が意識されて、みずほフィナンシャルグループが16年ぶりの高値を更新したほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも高い。トヨタ自動車がしっかり。なお、KADOKAWAを買収と報じられたソニーグループは小じっかりだったが、KADOKAWAはストップ高となった。サンウェルズもストップ高となり、日本製鋼所が後場上げ足を加速し値上がり上位3傑に食い込んだ。ゼンショーホールディングスも急伸をみせた。
 
 
半面、レーザーテック、太陽誘電、TDKが売りに押され、リクルートホールディングスも下落した。ソフトバンクグループも冴えない。オリエンタルランドが軟調だった。ラクス、イトーキが大幅に値を下げたほか、バンダイナムコホールディングスも売られた。コニカミノルタも売りが優勢だった。メガバンクが総じて上昇一方、しずおかFGがさえなかったほか、アステラス製薬、アサヒグループHDなどが下落した。