取引時間中として6月7日以来4営業日ぶりに節目の2万1000円を下回る場面があった。
大規模デモの混乱を背景に香港株式相場が下げ、投資家心理が悪化した。半導体メモリー市況の改善が遅れるとの見方から半導体関連株に売りが出たことも相場を下押しした。
これを受けて東京エレクトロンやアドバンテスト、信越化学工業など半導体関連や、太陽誘電、日本ケミコンなどの電子部品株が一段安となった。
明日の6月限株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出を控え、積極的に売買をする投資家はみられず、様子見ムードが強かった。
ただ、後場に入ると、日銀によるETF(上場投資信託)買い期待や、中国・上海総合指数が反発して午前の取引を終えたことなどから下げ渋り、取引終了間際には買いが入ったことで2万1000円台を維持した。
市場では、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)、今月末に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)に合わせて行われる米中首脳会談を控え、「投資家は動きようがない」。このため、当面は模様眺めムードの強い展開となりそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は、12.72ポイント安の1541.50だった。JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比101.96ポイント安の1万3713.32だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆9028億円、売買高は11億7485万株。値下がり銘柄数は1673銘柄、値上がり394銘柄、変わらず74銘柄だった。