期間中の上昇幅は1000円に迫った。終値は8月1日以来、およそ1カ月ぶりに2万1500円を回復、上げ幅は一時220円を超えた。
米中貿易交渉の進展期待や、外国為替市場で円相場が1ドル=107円台後半まで下落したことなどを受けリスク選好の流れが継続、買いが優勢だった。
国内外での金利上昇を背景にバリュー株を買い戻す動きが続き、業種別では銀行や保険といった金融株の上昇が目立ったほか、自動車や海運、非鉄金属など景気敏感業種に加え、証券株にも買いが向かった。
週末13日には日経平均先物・オプション9月物の特別清算指数(SQ)算出が控えており、市場では、オプションの2万1500円のコールの建玉がやや多くなっていたことから、売り方による損失回避目的の先物買いが午後の一段高につながったとの見方があった。
ただ、12日の欧州中央銀行(ECB)理事会など日米欧中銀の政策決定を控え、投資家の間では様子見姿勢も根強く、午後は高値圏でのもみ合いとなった。
市場からは「外部環境の落ち着きで買い戻しが進んでいるが、新規資金が流入している感じもある。ただ、裁定売り残が多いSQ(特別清算指数)要因による上昇と言えなくもなく、ロールオーバーのピークをきょう終え、あすは相場が一服する可能性もある」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は5日続伸し、25.67ポイント高の1583.66とこの日の高値で終えた。JPX日経インデックス400も5日続伸、終値は前日比222.36ポイント高の1万4142.27と高値引けした。
東証1部の売買代金は概算で2兆7371億円と8月2日(2兆8255億円)以来の高水準。売買高は16億8549万株だった。値上がり銘柄数は1845、値下がり264、変わらず42銘柄だった。