前日の米株式市場は、NYダウが198ドル高と反発し、8月につけた最高値に迫った。この流れのなか、日経平均株価は上昇してスタート。為替市場では一時、1ドル=114円60銭台と2017年11月以来、3年11カ月ぶりの円安水準をつけたことも追い風となり、日経平均株価は一時270円を超す上昇で2万9500円に迫る場面があった。
輸出採算改善への期待から自動車など輸出関連株の一角も物色された。
しかし買い一巡後は利益確定売りに押され、朝方買われた半導体製造装置関連などハイテク株も伸び悩む展開となった。米株価指数先物が日本時間20日の取引で下げ幅を広げると、日経平均先物にも短期筋の売りが出て、指数を下押しした。
上値抵抗として意識されてきた25日移動平均(2万9225円、19日時点)を上回ったことで、短期的な達成感から売りも出やすかった。
JPX日経インデックス400は小反落。東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸し、前日比1.10ポイント高の2027.67で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆7099億円。売買高は11億1780万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は790と、全体の36%となった。値下がりは1280銘柄、変わらずは114銘柄だった。