きょうは半導体などハイテク株を中心にリスクを取る動きが優勢だった。
前日の欧州株市場は総じて軟調だったものの、米国株市場ではハイテク株に買いが入り、ナスダック総合指数が4日続伸となったことで、東京株式市場でも強気の地合いを引き継いだ。また、きょうは海運株への買いも目立つ地合いだった。
外国為替市場で1ドル=114円台の推移と円安局面にあることで円安メリット株には有利に働いている。きょうは衆院選の公示日で、投開票日に向けての株高アノマリーも意識されたようだ。中国や香港株などをはじめアジア株市場が総じて強い動きをみせたことも追い風となった。ただ、
19日のアジア株式市場で香港や上海の株価指数が堅調に推移したことも日本株の支えとなった。国内で新型コロナウイルスの新規感染者の減少傾向が続いており、経済活動の再開への期待から、小売株の一部に物色の矛先が向かった。
チャート上では2万9200円台前半にある25日移動平均線が上値抵抗として意識された。
市場では「価格帯別の売買高をみると2万9000円近辺が多く、戻り売りが出やすいことも重荷だ」との声も聞かれ、主力銘柄への売りが上値を抑えた。一方、「外国人投資家のフローをみると、今週に入り静かだ。先物主導で短期筋が動いてはいるが、基本的に来週の決算に焦点を合わせ、様子見だ。むろん、岸田政権の動きにも注視している」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は反発した。東証株価指数(TOPIX)も反発し、7.34ポイント高の2026.57で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4409億円。売買高は9億9279万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1115と、全体の約5割を占めた。値下がりは962、変わらずは107だった。