前日の米株式市場では、米長期金利の上昇などが警戒されNYダウは368ドル安と3日ぶりに反落した。ナスダック総合株価指数が下落。これを受けた、東京株式市場でも、米株安が嫌気されたほか、前日までの3日間で日経平均は750円強上昇していたことから利益確定売りが膨らんだ。週末要因に加え、決算発表シーズンを迎えたことで有力企業の業績を確かめたいとの見方から、売買を手控える動きも出ていた。
午後に入ると、日経平均は下げ幅を縮めた。週末をにらみ、下値を売り込む動きが一服し、持ち高調整による売り方の買い戻しも入った。市場では「心理的な節目の2万7000円を下回る水準では買いが入りやすい」との見方があった。
市場からは「直近上げた分を考えれば、多少の調整は仕方ない。決算発表待ちでFOMC(米連邦公開市場委員会、5月3−4日開催)を控え、動きづらいなか、日経平均は三角もち合い的なイメージとなり、いずれどちらかに振れる可能性もある」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反落し、22.85ポイント(1.19%)安の1905.15で終えた。東証プライムの売買代金は概算で2兆3877億円。売買高は9億7940万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1536と、全体の約8割を占めた。値上がりは263、変わらずは40銘柄だった。