前日の米株式市場では、NYダウが57ドル高と続伸。米長期金利の低下を受け、買い先行で堅調だった。この日の東京株式市場も米国株高の追い風を受け、値を上げてスタート。
半導体関連などハイテク株が牽引役となり、朝方に日経平均は300円を超す上昇で一時3万円を回復する場面があった。
ただ、上値では利益確定売りが流入し、その後は上昇幅が縮小。後場にかけては伸び悩む展開となった。
週末とあって買い持ち高を膨らませる動きは続かず、朝高後は利益確定の売りに上値を抑えられた。日経平均は高い水準こそ維持したものの、きょうの安値引けとなった。
市場からは「だんだん上値が重くなってきている。表面化した材料は一通り織り込み、インパクトのある新規材料が飛び出さないと上を買えない状況だ。決算発表で個別株物色が強まっても全体を押し上げるほどのパワーはないだろう」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は反発し、7.61ポイント高の1959.47で終えた。JPX日経インデックス400も反発し、終値は前日比66.96ポイント高の1万7666.33だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆7555億円。売買高は11億2338万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1293と、全体の6割弱を占めた。値下がりは792、変わらずは105銘柄だった。