前日の米国株高と小幅の円安・ドル高を好感し、買いがやや優勢だった。イベントを通過した後場には、買いの勢いが強まった。ただ、上げ幅を3桁に広げたところでは週末とあって積極的に上値を追って買う勢いは乏しく、引けにかけては失速。結局、小幅な上昇で終えた。
素材や電気機器など景気動向に敏感な業種を中心に、押し目買いや買い戻しが入った。
22日に決算を発表した米半導体大手のインテルの時間外取引での急落で、東エレクやアドテスト、スクリンなど半導体関連株に売りが出て上値を抑えた。日立が株式の一部を売却するとの報道が出た日立建機が午後に急落した。日立建機の日経平均へのマイナス寄与度は1銘柄で約22円だった。
東証1部の売買代金は1兆9159億円と、10日連続で2兆円割れとなった。10日連続での2兆円割れは2019年8月以来。売買は引き続き低調で、投資家の様子見ムードは強かった。
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比58.48ポイント高の1万4629.76だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、同5.53ポイント高の1625.32で終えた。
東証1部の売買高は9億6767万株。東証1部の値上がり銘柄数は約5割の1096、値下がりは989、変わらずは95だった。