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【大引け概況】

10日の日経平均株価は反発し、終値は前週末比141円10銭高の3万7028円27銭だった。
 
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前週末の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに買われたことを受け、日経平均は高く始まったが、その後はマイナス圏に沈む場面もあり不安定な値動きとなった。米株市場では発表された2月の米雇用統計の内容がコンセンサスに届かない弱い内容で、米経済減速への警戒感から取引前半は軟調に推移する場面もあった。
しかし、後半はパウエルFRB議長が米経済に対する強気の見解を示し、これが買いを誘導している。
東京株式市場では日経平均が前週末に800円以上の下落をみせたことで、目先リバウンド狙いの買いが優勢となった。ここまで上値指向を強めていた防衛関連は売られたものの、半導体関連株が総じて買い戻され、日経平均を押し上げている。
 
前週末の米株高を引き継いで買いが先行した。このところ下げが目立っていた値がさの半導体関連株への押し目買いも支えになり、上げ幅は一時200円を超えた。一方、トランプ米大統領の発言を受けた米株価指数先物の下落に伴い、午前には下げる場面も目立った。
 
日本時間10日午後には半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が2月の月次売上高を発表。前年同月比で大幅増収となり、TSMCの好調が業績に貢献するとの受け止めからアドテストやレーザーテクなど関連株が一段高となった。
 
ただ、積極的に上値を追う雰囲気は乏しかった。国内債券市場で長期金利が2008年10月以来約16年5カ月ぶりの高水準をつけた。日銀による追加利上げ観測などで金利の先高観が強まっており、金利対比の株式の相対的な割高感を意識した売りが上値を抑えた。
 
トランプ米大統領が9日の米FOXニュースのインタビューで米景気後退の可能性を明確に否定せず、日本時間10日の取引で米株価指数先物が安い水準で推移したことも投資家心理の重荷となった。午前の日経平均は下げる時間帯もあった。

 

東証株価指数(TOPIX)は続落した。終値は7.83ポイント(0.29%)安の2700.76だった。JPXプライム150指数は続落し、2.00ポイント(0.17%)安の1173.39で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆1743億円、売買高は17億350万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は656。値下がりは928、横ばいは54だった。
 
個別では、久しぶりに売買代金トップとなったレーザーテックが大幅高に買われ、ディスコも堅調。アドバンテストもしっかり。ソフトバンクグループが頑強な値動きをみせ、オリエンタルランドも値を上げた。トヨタ自動車、リクルートHD、東京電力HDなどが上昇した。ほか、業績・配当予想上方修正と子会社の上場準備を発表した日駐が急騰、古河電気工業が上昇し、SMCが物色人気。大阪チタニウムテクノロジーズが急騰、東邦チタニウムも大幅高。内外トランスラインはストップ高となり、日本ヒューム、日本駐車場開発が商いを膨らませ値を飛ばした。
 
半面、売買代金2位の三菱重工業が大幅安、IHI、川崎重工業など防衛関連の主力銘柄が揃って利食われた。ファーストリテ、ディーエヌエー、任天堂、ソニーグループ、日立も軟調。サンリオの下げも目立った。ミダックホールディングスは値下がり率トップに売り込まれ、良品計画も急落。ほか、上半期下振れ決算をマイナス視されたアイルも急落、アシックス、タダノ、ハピネット、シンフォニア テクノロジーなども安い。