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【大引け概況】

13日の日経平均株価は反落し、前日比33円48銭安の2万3827円73銭で終えた。
 
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取引開始前、中国・湖北省で新型肺炎の感染者数が急増したと報じられたことで、投資家心理が冷え込んだ。高値警戒感がくすぶる中、東証1部全体では売りが優勢となり、日経平均株価は下落した。
 
中国・上海株や時間外取引の米株先物が軟調に推移したことも、東京株式市場で株式を売る要因となった。午前中に日経平均は一時小幅高となったが、株価が上昇すると当面の利益を確保する売りが厚みを増し、日経平均は値上がりを維持できなかった。
 
短期志向の海外投資家による株価指数先物への売りが出た。2月物日経平均ミニ先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出を14日に控え、ポジション調整目的の売買が交錯し、上げに転じる場面もあった。
 
市場関係者は「新型肺炎の流行が長引き、企業業績の回復が遅れかねない」と警戒している。
 
JPX日経インデックス400は4日続落した。終値は前日比42.32ポイント安の1万5364.72だった。東証株価指数(TOPIX)は5.84ポイント安の1713.08と4営業日続落した。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3771億円。売買高は12億3541万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1190、値上がりは878、変わらずは91銘柄だった。
 

業種別株価指数(全33業種)は、情報・通信業、その他製品、輸送用機器などが下落し、小売業、非鉄金属、化学は上昇した。

個別では、ソフトバンクGが大量の売りで大幅に下落。任天堂、ソニーが値下がりし、トヨタ、ダイキン、オリンパス、コマツも売られた。三菱UFJが小安く、三井住友、オリックス、アサヒ、セブン&アイ、電通グループは軟調だった。
 
半面、ファストリが堅調。1銘柄で日経平均を50円近く底上げした。東エレクや信越化が高く、資生堂も値上がりし、OLC、SUMCO、信越化、資生堂、三越伊勢丹が買われ、村田製、太陽誘電は小幅高。大幸薬品が急伸し、タカラバイオは堅調だった。
 
東証2部株価指数は前日比69.27ポイント安の7165.95ポイントと続落した。
出来高8773万株。値上がり銘柄数は183、値下がり銘柄数は234となった。
 
個別では、富士ソフトサービスビューロが一時ストップ安と急落した。南海辰村建設、リミックスポイント、朝日印刷、京進、アサヒ衛陶など6銘柄は昨年来安値を更新。那須電機鉄工、マナック、川本産業、昭和化学工業、古林紙工が売られた。
 
一方、昭和ホールディングス、コーア商事ホールディングスがストップ高。価値開発、浜井産業、リードは一時ストップ高と値を飛ばした。ファーマフーズ、本州化学工業、ソフト99コーポレーション、川岸工業、ニッキなど16銘柄は昨年来高値を更新。エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、コーアツ工業、Abalance、カクヤス、SIGが買われた。