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【大引け概況】


4日の日経平均株価は5日続伸し、終値は前日比332円89銭(0.82%)高の4万0913円65銭だった。3月22日に付けた史上最高値(4万0888円)を3カ月半ぶりに更新した。

 
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前日の欧州株が軒並み高かったことや米国市場でもハイテク株中心に買いを集めたことを受け、一貫してリスクを取る動きが優勢だった。日経平均は4万900円台まで上値を伸ばし3月22日につけた史上最高値を更新。また、東証株価指数(TOPIX)は1989年12月18日に付けた史上最高値(2884.80)を34年7カ月ぶりに上回った。
海外投資家とみられる先物への買いが全体相場に浮揚力を与え、空売り筋の買い戻しを絡めて日経平均は一時400円近い上昇を示し、一気に4万1000円台乗せをうかがう場面もあった。TOPIXも終始強い動きで、取引時間中に終値ベースの史上最高値を上回った後も上値追い態勢を継続、この日の高値圏で着地した。
 
3日の米株式市場で米ハイテク株が上昇した流れを受け、半導体関連株の一角が買われた。輸送用機器や銀行などバリュー(割安)株も堅調だった。
 
前日の米市場でナスダック総合株価指数は連日で過去最高値を更新した。東京株式市場でも値がさのアドテストやソフトバンクグループ(SBG)などに買いが入り、日経平均を押し上げた。トヨタやホンダ、三菱UFJも買われ、バリュー株の影響の大きいTOPIXの上昇を後押しした。
 
日経平均は大引けにかけて一段高となり、上げ幅は一時400円近くに迫った。午後に入って海外短期筋とみられる株価指数先物への買いが断続的に入り、日経平均を押し上げた。予想外の上昇を受けて、株価指数先物やコール(買う)・オプションの売り方が損失回避で買い戻す動きが強まったとの見方があった。
市場では「出遅れ感のある日本株を買う動きが強まっている。日本経済のデフレ脱却に対する期待も根強い」との声も聞かれた。
 
 


東証株価指数(TOPIX)は5日続伸した。終値は26.29ポイント(0.92%)高の2898.47だった。JPXプライム150指数は5日続伸して9.11ポイント(0.72%)高の1273.71と、連日で算出以来の高値を更新した。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆1303億円、売買高は16億3530万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は985。値下がりは586、横ばいは74だった。
 
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、輸送用機器、銀行業などが上昇。下落は水産・農林業、その他製品、電機・ガス業など。
 
 
個別銘柄では、前日に続き売買代金トップの座を占めた三菱重工業が後場上げ幅を拡大、非鉄金属相場が総じて上昇したことから住友金属鉱山、三菱マテリアル、三井金属が買われたほか、住友ファーマ、協和キリンが上昇。TDKが上げた。マツダ、日産自、三菱自、ホンダなど自動車関連も買われた。後場は、ソフトバンクグループが上げ幅を拡大する展開となった。ディスコ、アドバンテストが上値を追い、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも上昇した。
 
一方、川崎重工は海上自衛隊隊員に金品提供の疑いと伝わったことで売り優勢となった。また。エーザイ、ニトリホールディングスは外資系証券会社によるレーティング引き下げが影響して売られた。霞ヶ関キャピタルも大幅に利食われた。アインホールディングスが値下がり率トップに売られ、ANYCOLORも大幅安。エービーシー・マートも下値を探った。このほか、DIC、日産化学、レーザーテック、東京エレクトロンが下落した。