前日の欧州株が軒並み高かったことや米国市場でもハイテク株中心に買いを集めたことを受け、一貫してリスクを取る動きが優勢だった。日経平均は4万900円台まで上値を伸ばし3月22日につけた史上最高値を更新。また、東証株価指数(TOPIX)は1989年12月18日に付けた史上最高値(2884.80)を34年7カ月ぶりに上回った。
海外投資家とみられる先物への買いが全体相場に浮揚力を与え、空売り筋の買い戻しを絡めて日経平均は一時400円近い上昇を示し、一気に4万1000円台乗せをうかがう場面もあった。TOPIXも終始強い動きで、取引時間中に終値ベースの史上最高値を上回った後も上値追い態勢を継続、この日の高値圏で着地した。
3日の米株式市場で米ハイテク株が上昇した流れを受け、半導体関連株の一角が買われた。輸送用機器や銀行などバリュー(割安)株も堅調だった。
前日の米市場でナスダック総合株価指数は連日で過去最高値を更新した。東京株式市場でも値がさのアドテストやソフトバンクグループ(SBG)などに買いが入り、日経平均を押し上げた。トヨタやホンダ、三菱UFJも買われ、バリュー株の影響の大きいTOPIXの上昇を後押しした。
日経平均は大引けにかけて一段高となり、上げ幅は一時400円近くに迫った。午後に入って海外短期筋とみられる株価指数先物への買いが断続的に入り、日経平均を押し上げた。予想外の上昇を受けて、株価指数先物やコール(買う)・オプションの売り方が損失回避で買い戻す動きが強まったとの見方があった。
市場では「出遅れ感のある日本株を買う動きが強まっている。日本経済のデフレ脱却に対する期待も根強い」との声も聞かれた。