15日の米株式相場の上昇を受けて投資家心理がさらに上向き、幅広い銘柄に買いが入った。
前日発表された米7月小売売上高が予想を上回る堅調な結果となり、米経済にソフトランディング期待が高まるなか、NYダウは大幅上昇した。これを受けた、日経平均株価も朝方から買いが膨らむ展開。
7月11日高値から8月5日安値までの下げ幅の半値戻し(3万6841円)の水準を一気に通過し、3万7000円台に乗せると一段と上昇基調を強めた。後場に入ると買いの勢いが更に強まり今月1日以来となる3万8000円台を回復した。為替相場が一時1ドル=149円前後へ円安が進行したことも追い風となった。半導体や銀行、自動車などの主力株を中心に買われ、全面高商状となった。
15日のNYダウ工業株30種平均やナスダック総合株価指数が上昇した。15日に発表した7月の米小売売上高が市場予想を上回ったことで米景気がソフトランディング(軟着陸)に向かうとの期待が高まった。この流れを引き継ぎ、16日の東京市場ではファストリやソフトバンクグループ(SBG)など値がさ株が買われた。外国為替市場で円相場が1ドル=149円台まで円安に振れ、トヨタやホンダなども上昇した。
東証株価指数(TOPIX)も5日続伸し、終値は77.85ポイント(2.99%)高の2678.60だった。JPXプライム150指数も5日続伸し、36.51ポイント(3.14%)高の1198.42で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆9974億円、売買高は18億7753万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1535。値下がりは90、横ばいは21だった。