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【大引け概況】
16日の日経平均株価は前日比13円16銭高の2万0418円81銭、東証株価指数(TOPIX)は1.44ポイント高の1485.29と、ともに小反発した。
 
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世界景気の減速懸念から朝方は売りが先行したものの、前日に約半年ぶりの安値をつけていたとあって自律反発を狙った買いが次第に優勢となった。
中国人民銀行(中央銀行)が対ドルでの人民元取引の基準値を小幅な元安・ドル高水準に設定したとの見方や、上海など中国株が上昇したことも買い安心感につながった。
ただ、株価上昇を待ち構える売り物は厚く、日経平均株価の上昇は小幅にとどまった。
週末前とあって持ち高を一方向に傾ける投資家が少なく、上値は限られた。

時価総額上位の大型銘柄を中心に売り注文が厚く、市場では「景気や企業業績の先行きを不安視する海外投資家が株式の持ち高削減を続けている」との指摘があった。
「上も下も限定的だ。出来高が細り、週末事情もあり、動きづらい。下値では下ヒゲ陽線が目に付くが、買い上がる材料がなく日柄調整に入るかもしれない」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比12.66ポイント高の1万3246.94だった。

商いは低調で、東証1部の売買代金は概算で1兆7810億円と7月29日以来の低水準となった。売買高は9億9392万株。東証1部の値上がり銘柄数は1057、値下がりは982、変わらずは111だった。
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、小売業、建設業などが上昇し、電気機器、輸送用機器、銀行業は下落した。
 
個別では、敵対的TOB(株式公開買い付け)に対抗案を検討していると伝わったユニゾHDが急伸。東エレクが買いを集め、SUMCOも値上がりした。OLCが上場来高値を更新したほか、三井不や住友不など不動産株の上げも目立った。ソフトバンクが小高く、NTT、KDDI、ZOZOが買われ、日立化成は急騰した。
 
半面、ソフトバンクGの売りが厚く、ファーストリテは弱含み。任天堂、村田製、信越化が下落し、ソニーも軟調。コマツが約2年9カ月ぶりの安値をつけた。トヨタ、ホンダは小安く、ブリヂストンも値下がりした。三菱UFJ、三井住友が下落したほか、SOMPOや東京海上など保険株の一部が安い。

東証2部株価指数は前日比28.68ポイント高の6343.40ポイントと反発した。
出来高1億0329万株。値上がり銘柄数は210、値下がり銘柄数は174となった。
 
個別では、那須電機鉄工が一時ストップ高と値を飛ばした。ウェルス・マネジメント、天昇電気工業など3銘柄は年初来高値を更新。エヌリンクス、インタートレード、日本パワーファスニング、フライトホールディングス、あかつき本社が買われた。
 
一方、三井金属エンジニアリング、あじかん、リミックスポイント、東海ソフト、マイスターエンジニアリングなど18銘柄が年初来安値を更新。ピーエイ、ジー・スリーホールディングス、サイバーステップ、リスクモンスター、プレミアムウォーターホールディングスが売られた。