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【大引け概況】
23日の日経平均株価は前日比156円34銭高の2万1892円78銭と反発した。
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東証株価指数(TOPIX)も14.36ポイント高の1760.53と4日ぶりに反発した。
 
前日のNYダウ平均が3日ぶりに反発したことを受け、23日の東京株式市場は買いが先行して取引が始まった。
為替が円高・ドル安に振れたため、午前中は上値が重かったが、午後は時間外取引で米株先物が上伸すると、株価指数先物にまとまった買いが入り、日経平均株価は上げ幅を拡大した。
午前中は時価総額の大きい銘柄を中心に海外投資家とみられる売りが出て、上値が重かった。しかし、午後は売り物が少なくなり、投資家心理が上向いたようだ。
商品市場でガソリンや原油の先物相場が上昇し、業種別では石油石炭製品や鉱業の上昇が目立った。
 
市場では「米国株の急落に対する警戒感が薄れ、好業績銘柄を中心に資金が流入した、株価上昇を受けて、短期売買を得意とする個人投資家が積極的に買いを入れた」という。
ただ、週末を控えて様子見ムードが広がりやすく、買い上がるほどの勢いはなかった。
 
JPX日経インデックス400は4日ぶりに反発した。終値は前日比120.02ポイント高の1万5534.16。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆2514億円と今年2番目の低さ、売買高は11億9800万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1562と、全体の8割近くを占めた。値下がりは455、変わらずは50銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)はその他製品、情報・通信業、銀行業、輸送用機器などが上昇し、小売業と精密機器は下落した。
 
個別では、任天堂が大量の買いで大幅反発し、日経平均への寄与度が大きい値がさのソフトバンクGも上げ、ファーストリテも堅調だった。三菱UFJ、三井住友が値上がりし、野村、オリックス、トヨタ、ホンダ、ソニー、日本電産、キーエンスも買われた。
 
半面、7&iHD、イオンが安く、花王、資生堂は売りに押された。東エレク、村田製が値下がりし、リコーは軟調だった。
 
東証2部指数は前日比14.40ポイント高の7338.64ポイントと反発。値上がり銘柄数は307、値下がり銘柄数は159となった。
 
個別では、桧家ホールディングス、カンロ、ICDAホールディングス、伊勢化学工業、SECカーボンなど8銘柄が昨年来高値を更新。アライドテレシスホールディングス、クニミネ工業、アサヒ衛陶、ニチリンが買われた。
一方、パシフィックネット、富士通コンポーネント、朝日インテック、丸尾カルシウム、ゼロが売られた。