終値は前日比9円29銭安の1万9383円84銭で5月1日以来、3カ月半ぶりの安値を付けた。5日続落は今年初めてで2016年5月6日までの6日続落以来の長さとなった。
前日までの下落の反動から押し目買いが入る一方、米政権の先行き不透明感などに上値を抑えられ、日経平均の日中値幅は75円にとどまり、方向感に乏しい展開となった。
北朝鮮を巡る地政学リスクや米トランプ政権の混迷を警戒し、持ち高を調整する売りが優勢になった。
また、24〜26日のジャクソンホールで行われるイエレンFRB議長やドラギECB総裁の講演内容を見極めたいとの思惑も買い手控え感を助長した。ただ、前日まで日経平均は4日続落していたことで値ごろ感もあり、押し目を拾う動きも観測された。
JPX日経インデックス400は5営業日ぶりに小幅に反発した。終値は前日比5.84ポイント高の1万4155.30だった。
東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶり反発で、0.93ポイント高の1596.12だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆7142億円と今年5番目の少なさだった。
東証1部の売買高は13億1491万株で値下がり銘柄数は919、値上がり966、変わらず138だった。
個別では、東ガスや大ガス、味の素が下落した。JR東日本やJR西日本、ヤマトHDが下げた。NTTドコモやKDDIは売られた。ファーストリテ、ファナックは弱含み。
マルハニチロ、三菱倉、トヨタ、日産自、が売られた。
半面、携帯電話事業の売却が伝わった富士通は5営業日ぶりに反発した。キーエンスやJFE、住友鉱が高い。新日鉄住金、SMC、いすゞが買われた。任天堂、ソフトバンクG、ソニー、KLabは小幅高だった。ペッパーが急伸し、第一生命、キーエンス、安川電、THK、新日鉄住が買われた。
東証2部株価指数は前日比51.76ポイント高の6476.81ポイントと3日ぶり反発。値上がり銘柄数は229、値下がり銘柄数は217となった。
個別では、富士通コンポーネントがストップ高。バナーズ、フォーシーズホールディングス、ヴィンクス、伊勢化学工業など20銘柄は年初来高値を更新。
テクノスマート、ラクト・ジャパン、川口化学工業、SECカーボン櫻護謨が買われた。
一方、プロスペクト、昭和ホールディングス、郷鉄工所、戸上電機製作所が年初来安値を更新。ファステップス、杉村倉庫、フジマック、セメダインが売られた。