トランプ米大統領はバイオ製薬のモデルナから1億回分の新型コロナウイルスのワクチンを購入すると発表した。ワクチンの普及による経済正常化への期待が高まるなか、12日の米主要株価指数は大幅に上昇。
その流れを引き継ぎ日経平均も大幅高となった。円相場が円安・ドル高方向に動いたことも支援材料となった。
日経平均株価はこれまで心理的な節目として意識されてきた2万3000円を上回って取引を終えた。日経平均の終値と取引時間中の高値はともに新型コロナ禍による3月の株価暴落後の最高値を更新した。
円相場が1ドル=106円台後半と円安・ドル高傾向で推移したことも追い風となった。日経平均が節目の2万3000円を超えたことで、オプション売りに絡んだ先物の買いが入って上げ幅が増幅されたとの見方もあった。前日の米株式市場でのハイテク株高を受け、東エレクやディスコなどのハイテク株が大きく上昇した。
JPX日経インデックス400は3日続伸。終値は前日比173.48ポイント高の1万4637.92だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、18.62ポイント高の1624.15で終えた。業種別TOPIXは精密機器、電気機器などが大きく上昇。半面、空運業、海運業、不動産業などは下落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆5583億円。売買高は14億1149万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1478銘柄と7割近く。値下がりは615、変わらずは80銘柄だった。