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【大引け概況】
28日の日経平均株価は反発し、前日比62円08銭高の2万9053円97銭で終えた。
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朝方は売りが先行したが、その後は戻り足に転じ前場終盤にかけて上昇した。
ただ上値も重く、後場は高値圏で売り物をこなしていたが、引け際に手仕舞い売りが出て上げ幅を縮小した。
 
前日の米国株市場で主要株指数が高安まちまちとなり、手掛かり材料難が意識された。また、FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいというニーズに加え、大型連休前ということで売り買いともに持ち高を一方向に傾けにくい相場だったといえる。好決算発表銘柄が買いを集め全体相場を支えたほか、外国為替市場でドル高・円安に振れたことも輸出株にプラスに働いた。
 
ファナック、デンソーなど決算を発表した一部の主力銘柄に買いが入り、相場を支えた。日経平均が2万9000円前後で底堅さを見せたことで先物買いを誘い、上げ幅が100円を超える場面もあった。
 
バイデン米大統領の施政方針演説や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、午後は相場の膠着感が強まった。
 
29日の休日前に持ち高を調整する売りが先行し、日経平均は下げて始まった。
市場では「5月の大型連休で国内の新型コロナウイルス感染者が増えるのではないかとの警戒が強い」との声も聞かれた。くすぶる感染再拡大への不安が相場の重荷となった。
 
東証株価指数(TOPIX)は前日比5.51ポイント高の1909.06と反発した。JPX日経インデックス400も反発した。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7025億円。売買高は12億3708万株だった。東証株価指数(TOPIX)算出に関わる浮動株比率の定期見直しに伴う売買の影響で、商いが増えたようだ。東証1部の値上がり銘柄数は628、値下がりは1481、変わらずは79銘柄だった。
 
 
個別では、ソニーグループが高く、レーザーテックも商いを伴い上昇、任天堂も買いが優勢だった。デンソー、トヨタ自動車が値を上げ、ダイキン、エムスリー、野村、ファナックも買われた。村田製作所も堅調。富士興産が値を飛ばし、日本航空電子工業も急伸。富士電機の物色人気も際立つ。東京エレクトロン デバイスも大幅高に買われた。
 
半面、ソフトバンクグループが売りに押され、京セラ、JR東海も値を下げた。アンリツが大幅下落したほか、第一三共も水準を切り下げた。さくらインターネットが急落、合同製鐵も大きく売り込まれ、トクヤマの下げも目立った。前日新規上場したテスホールディングスは利益確定売りに下落した。
 
東証2部指数は前日比14.62ポイント安の7434.06ポイントと続落。値上がり銘柄数は164、値下がり銘柄数は227となった。
 
個別ではYE DIGITAL、ケー・エフ・シー、ソケッツ、パス、相模ゴム工業など11銘柄が年初来安値を更新。東京ソワール、ファインシンター、フルスピード、石井食品、アールエイジが売られた。
 
一方、新内外綿、東京ボード工業がストップ高。エスティック、タカトリ、東京自働機械製作所、アドテック プラズマ テクノロジー、日本フェンオールなど7銘柄は年初来高値を更新。東京衡機、セキド、ウェルス・マネジメント、光陽社、ジー・スリーホールディングスが買われた。