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【大引け概況】

17日の日経平均株価は3日続落し、前週末比164円35銭安の2万3523円24銭で終えた。
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新型肺炎の国内感染が拡大し、投資家心理が悪化した。2019年10〜12月期の実質国内総生産(GDP)が市場予想以上に急減し、嫌気した売りが優勢だった。
日経平均株価は朝方に下げ幅が前週末比350円を超え、その後は下げ渋った
電子部品や銀行など業績や株価が景気動向を敏感に反映する銘柄やレジャー関連や陸運、空運などの下げが目立った。
 
後場は値動きが落ち着き、2万3500円近辺でのもみ合いが長く続いた。
中国・上海や香港市場で株価が堅調に推移したが、日経平均が値上がりに転じる場面はなかった。
17日の米国市場はプレジデントデーの祝日で休場となる。午後は積極的な取引を控える投資家が増え、値動きの鈍さも目立った。
 
市場関係者は「GDPが下振れしたため、海外投資家を中心に日本株への弱気な見方が増えていきそうだ」と話していた。
 
JPX日経インデックス400は6日続落した。終値は前週末比127.09ポイント安の1万5144.57だった。東証株価指数(TOPIX)も6日続落し、15.10ポイント安の1687.77で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆165億円。売買高は11億6591万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1819と、全体の84%を占めた。値上がりは294、変わらずは47銘柄だった。
 
 

業種別株価指数(全33業種)は、電気機器、金属製品、輸送用機器、銀行業などが下落し、ゴム製品と水産・農林業は上昇した。
 
個別では、ソニー、村田製の売りが厚く、アドテスト、東エレク、SUMCO、テルモも値下がりした。トヨタ、ホンダが小安く、日産自は連日の昨年来安値更新。ファーストリテが甘く、OLCは大幅安。三菱UFJ、三井住友が安く、第一生命も下押した。
 
半面、ソフトバンクグループ(SBG)が買いを集め、任天堂は堅調だった。ファナック、富士フイルム、信越化が上昇した大幸薬品がストップ高で引け、栄研化、ダイトウボウも値を飛ばした。
 
 
東証2部株価指数は前週末比118.34ポイント安の7048.15ポイントと反落した。
出来高8977万株。値上がり銘柄数は85、値下がり銘柄数は363となった。
 
個別ではレオクランがストップ安。南海辰村建設、ツヴァイ、三光マーケティングフーズ、Oak キャピタル、日創プロニティなど20銘柄は昨年来安値を更新。RVH、TBグループ、技研ホールディングス、インタートレード、ウェルス・マネジメントが売られた。
 
一方、新内外綿、川本産業、フライトホールディングス、スガイ化学工業、マナックなど6銘柄がストップ高。日本リーテック、Abalanceは一時ストップ高と値を飛ばした。キーウェアソリューションズ、ベース、ヤマダコーポレーション、日新商事、コーア商事ホールディングスなど7銘柄は昨年来高値を更新。昭和化学工業、アゼアス、オーミケンシ、ベルテクスコーポレーション、日本アビオニクスが買われた。