下げ幅の大きさは大発会の1月4日に次いで今年2番目。
取引時間中には2月15日以来、3週ぶりに2万1000円を割り込む場面があった。
世界的な景気の先行きに対する不透明感が投資家心理を冷やし、海運や鉄鋼、非鉄金属などを中心に幅広い銘柄が売られた。
海外ファンドの先物を絡めた売り圧力も顕在化し、現物株もこれに引きずられる格好となった。前日行われたECB理事会では今年のユーロ圏の経済成長率見通しを下方修正、年内の利上げを断念したほか、中国の2月の貿易収支で輸出額が大幅に減少したことも市場心理を悪化させた。
取引時間中に外国為替市場で1ドル=111円近辺まで円高に振れたことも嫌気された。3月決算期末を控えた国内機関投資家の決算対策売りも株式相場の重荷となった。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比247.06ポイント安の1万3982.77だった。東証株価指数(TOPIX)も続落した。29.22ポイント安の1572.44で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆9252億円。売買高は16億7283万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は2003と全体の9割を超えた。値上がりは107、変わらずは23銘柄だった。