4日の米国株高や5日のアジア株高など世界的な同時株高で運用リスクを取りやすくなった投資家からの買いが日本株を押し上げた。株価指数先物が先行して上昇し、ファナックやTDKといった指数への寄与度が大きな値がさ株に裁定取引の買いが入った。
ただ、明日から3連休に入ることや現地5日に発表される米雇用統計発表を控え、これを見極めたいとの思惑もあり、前引けにかけて伸び悩む場面があった。
しかし、後場に入るとアジア株高などを好感して先物主導で上げ幅を広げた。
韓国や中国・上海市場などアジア株市場が堅調な動きをみせたことも、地政学リスクに対する思惑を後退させ為替の円安と合わせて買い意欲を後押しした。
東証株価指数(TOPIX)も続伸し、16.52ポイント高の1880.34と91年11月1日以来、26年2カ月ぶりの高値を付けた。
JPX日経インデックス400は162.71ポイント高の1万6662.53で続伸し、連日で算出開始以来の高値を更新した。
東証1部の売買代金は概算で3兆140億円と連日で3兆円を上回る大商いだった。売買高は16億8144万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1302、値下がり655、変わらず106だった。
個別では、アサヒが昨年来高値を更新した。ソニーが商いを伴い高く、トヨタ自動車も買いを集めた。東ガスや大ガスも高かった。三菱UFJやりそなHDなどメガバンクも堅調だった。スターティア、レオンが買われ、新日本電工、島津製作所も上げた。
半面、ソフトバンクが冴えず、花王、ニトリも軟調。楽天は昨年来安値をつけた。
任天堂も売られ、豊和工業、石川製作所など防衛関連の一角が売られた。
インベスターズクラウド、J.フロントも値を下げた。
東証2部株価指数は前日比80.70ポイント高の7466.56ポイントと5日続伸した。
値上がり銘柄数は312、値下がり銘柄数は142となった。
個別では、三井金属エンジニアリング、田辺工業、弘電社、E・Jホールディングスなど32銘柄が昨年来高値を更新した。
東芝が買われ、FDK、グローバルダイニング、インスペック、カワタが上げた。
一方、省電舎が売られ、要興業、東京汽船、杉村倉庫は売られた。