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【大引け概況】
19日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落した。
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終値は前日比29円51銭安の2万2764円68銭だった。中国・上海の株式相場の下げが嫌気され、連日で上昇していた日本株には利益確定を目的とした売りが優勢となった。
 
後場に入り、株価指数先物にややまとまった売りが出たことから下げ転換し、午後1時16分には同32円32銭安の2万2761円87銭を付けた。その後は、前日終値を挟んだもみ合いが続いた。
 
東証1部では半導体株や銀行株の上昇が目立ったほか、朝方発表された6月の貿易統計を受けて機械など中国関連銘柄が値を上げた。半面、内需関連が売られ、「短期的な循環物色の動き」との見方も出ていた。
 
市場では「きのうときょうで2万2900円台に乗せる場面がみられたが、18年4−6月期決算発表の本格化を控え、内容を確認してからでも遅くはないとして、手控えるムードが強まった面もあった」との見方があった。
 
東証株価指数(TOPIX)は5営業日ぶりに反落した。前日比1.62ポイント安の1749.59で終えた。JPX日経インデックス400も5日ぶり反落し、終値は前日比26.02ポイント安の1万5483.87だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1958億円。売買高は12億660万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1086、値上がりは942、変わらずは74銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、パルプ・紙、電気・ガス業、食料品の下落が目立った一方、鉱業、石油・石炭製品、機械などが上昇した。
 
個別では、前日に年初来高値を更新したが本日は利益確定売りの動きが優勢となったファーストリテイリングや、ゴールドマンサックス証券によって家庭用品と食品セクターを引き下げたことが売り材料視された資生堂などが指数の重しとなったほか、トヨタ自動車やソニーなども軟調。
 
一方で、ソフトバンクグループが堅調、任天堂も買い優勢だった。リクルートホールディングスも上値を追った。東京エレクトロンやSUMCO、SCREENが強い動きを見せた。野村證券では、歩留まり問題や部材不足で一部のメーカーに投資延期の動きはあるものの、業界を取り巻く環境は引き続き良好と判断しており、部材不足の解決に目途が付き次第で需要は大きく盛り上がっていくとみているようだ。
ネオスが値上がり率トップに買われたほか、マクロミルも大幅高。レーザーテック、ダイフクも値を上げた。
 
半面、ファーストリテイリングが値を下げたほか、コーセー、ファンケルなどが大幅安となった。資生堂の下げも目立つ。スタートトゥデイが軟調、東京個別指導学院、エスケイジャパンなども安い。IDOM、ヒューリック、北の達人コーポレーションも水準を切り下げた。
 
東証2部株価指数は前日比8.81ポイント高の7384.47ポイントと4日続伸した。
出来高7842万株。値上がり銘柄数は220、値下がり銘柄数は209となった。
 
個別では、DNAチップ研究所、インスペックがストップ高。テクノ菱和、セイヒョー、あじかん、日本ギア工業は年初来高値を更新。ファステップス、富士通コンポーネント、杉村倉庫、児玉化学工業、野崎印刷紙業が買われた。
 
一方、旭松食品、日本精蝋、リード、ヤギ、川澄化学工業など7銘柄が年初来安値を更新。アートスパークホールディングス、川崎近海汽船、省電舎ホールディングス、ジェイ・エス・ビー、チャーム・ケア・コーポレーションが売られた。