前日の米国株が続落したことを受け、朝方から売りが先行した。日経平均株価は寄り付き直後に安値を付けた後に下げ渋ったものの、為替の円高基調が上値を抑えた。
14日の米国市場でアップル株の下げが続き、スマートフォン「iPhone」の販売が鈍化するとの警戒が高まっている。東京株式市場ではアップルに部品を供給するTDKや太陽誘電といった関連株への売りが目立った。米長期金利の低下や規制緩和への期待後退に伴う米金融株安が嫌気され、銀行や保険などに売りが出たことも相場全体を下押しした。
手掛かり難で午後は値幅100円超の小動きが続いた。アジアの株高もあって押し目買いが入り、下値は限られた。
株価指数先物に海外ヘッジファンドなどの買い戻しが入った。不動産や陸運、電力といった業種に物色が向かったことも相場を支えた。
市場では「株価指数は下げ渋りの動きを見せたが、材料不足から上値を窺う展開にはつながらなかった。4-9月期決算の発表を終え、個別業績の精査が進むことで再度好業績銘柄が見直されそう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比31.03ポイント安の1万4506.87だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、2.29ポイント安の1638.97で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3409億円、売買高は15億54万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は911。値上がりは1111、変わらずは89だった。