2万7000円を上回るのは6日以来およそ1週間ぶり。
前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って上昇したことを受け、主力株を中心に幅広く買いが流入した。米国株市場では小売株の一角が堅調だったほか、米長期金利の上昇一服を背景にハイテクセクターに買い戻しが顕著となっており、東京株式市場でもこの地合いを引き継ぐ格好となった。
午後の取引開始直後に日経平均は伸び悩む場面もあった。外国為替市場で円相場が対ドルで上げ幅を拡大し、輸出関連株を中心に売りが出た。日経平均が節目の2万7000円を上回る水準では、戻り待ちの売りも意識されやすかった。
日経平均はフシ目の2万7000円台を約1週間ぶりに回復した。朝方高く始まった後、先物を絡め継続的に上値が買い進まれ、2万7200円近辺に到達すると、取引終了時まで高値圏で売り物をこなし切った。
中国・上海株や香港株が終始強い動きを示したことも追い風となったようだ。全体の7割以上の銘柄が上昇した。