前日までの5営業日で1400円超下げていた後とあって、主力銘柄には値ごろ感からの買いが入りやすかった。ウクライナ情勢を巡る警戒が引き続き根強いものの、売り方の買い戻しが主導し後場に上げ幅を広げた。
ロシアのウクライナ侵攻を受け前日の米株式市場でNYダウは一時800ドル超の下落となったが、売り一巡後はプラス圏に値を戻し92ドル高で引けた。ロシアのウクライナ軍事侵攻が早期終了することを見込んだ買いも流入した様子だ。これを受け、この日の東京市場も戻りを試す展開となった。前日まで売られたハイテク株などが上昇し、半導体関連株などが高い。半面、石油関連株や銀行株は売られた。
東エレクやアドテスト、スクリンといった半導体関連の上げ幅が大きく、指数を押し上げた。海運や空運、機械の上昇も目立った。半面、食品や電力といったディフェンシブ株の一角には売りが出た。ウクライナ情勢を巡ってなお不透明な面があり、短期筋による持ち高調整が多かったとの指摘があった。
JPX日経インデックス400は6日ぶりに反発した。東証株価指数(TOPIX)も6日ぶりに反発し、終値は前日18.66ポイント(1.00%)高の1876.24で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆1752億円。売買高は13億3899万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1325と、全体の約6割を占めた。値下がりは779、変わらずは76銘柄だった。