前週末17日の米株式市場では、NYダウが前の日に比べ129ドル高と上昇したが、ナスダック指数は続落した。米長期金利上昇でハイテク株などは軟調だった。この流れのなか、週明けの東京株式市場は朝方軟調にスタートし、一時80円を超える下落となった。
主要企業の決算発表や日米の重要な経済指標の発表が一巡し、目先は目立った取引材料に乏しくなっている。ただ、下値には買いが入り、売り一巡後は値を戻した。今晩は米国がプレジデントデーで休場ということもあり参加者は限られ様子見姿勢は強く、後場に入り前週末終値近辺での小動きが続く膠着相場となった。銀行や鉄鋼などバリュー株への物色は続き、TOPIX指数も上昇し一時2000に乗せた。
米国では堅調な経済と高インフレが共存しているとみられ、米長期金利は上昇基調にある。こうしたなか電子部品関連などのグロース(成長)株の一角は弱く、バリュー株が相対的に強かった。三菱UFJ、日本製鉄は昨年来高値を更新した。
東証株価指数(TOPIX)の業種別指数の上昇率をみると、証券商品先物が1位、パルプ・紙が2位だった。
市場では「バリュー株買いが続くなか相対的に不人気なセクターにも投資家の目が向き始めたようだ」との見方があった。TOPIXは反発し、前週末比7.78ポイント(0.39%)高の1999.71で終えた。