前日の米国株市場で米長期金利の急低下を背景にハイテク株中心に買われ、これを受けて投資家のセンチメントが改善した。米10年債利回りが4.5%を下回り、日米金利差縮小を背景に外国為替市場で1ドル=151円台までドル高・円安が進んだことも輸出セクター中心に好感された。
東京株式市場ではオプションSQ算出をあすに控えているが、後場に入ると先物主導で大口買いが流入し日経平均の上げ足が加速、午後は上げ幅を500円超まで拡大する場面があった。オプションの権利行使価格を意識した投機的な売り買いが活発だった。
主力の半導体関連などグロース(成長)株の一角に買いが入った。
あすに株価指数オプションとミニ日経平均先物11月物の特別清算指数(SQ)の算出を控える。午後の一段高について、市場では「投機筋による、オプションの権利行使価格などを意識した思惑的な買い」との見方が多かった。国内の機関投資家による現物株の買い意欲が強かったとの声もあった。
また、「米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが円建て社債の発行を準備している」と一部で伝わったことで、海外投資家による日本株買いが再び盛り上がるのではないかとの期待も支援材料になったようだ。
市場では「きのう上値を抑えられた3万2500円を完全に上抜いたことで、買い戻す動きも巻き込んで上値を追う格好となったようだ」との声が聞かれた。