朝方は、4日の米国株安を受け、売り優勢で始まった。円安・ドル高一服や、午前8時58分頃に北海道で最大震度5弱の地震が発生したことも投資家心理の後退につながり、一時2万3730円19銭(前日比245円43銭安)まで下落した。
一巡後は時間外取引での米株価指数先物高や円伸び悩みもあって下げ幅を縮小する場面もあったが、前引けにかけては再度軟化した。後場は、日銀のETF(上場投資信託)買い期待を支えに再び下げ渋ったが、3連休や米9月雇用統計の発表を控え、持ち高調整売りの動きもあった。
また、日米の長期金利が高止まりしていることで、業績回復期待から銀行や保険など金融株は買われ、日経平均は急速に下げ渋る場面もあった。
東証1部の売買代金は概算で2兆7768億円、売買高は14億8905万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1506、値上がりは536、変わらずは68銘柄だった。
東証株価指数(TOPIX)も3日続落した。前日比8.54ポイント安の1792.65で終えた。JPX日経インデックス400も3日続落し、終値は前日比71.46ポイント安の1万5883.20だった。
業種別株価指数(33業種)は、非鉄金属、化学、鉱業、金属製品などが下落。銀行業、その他金融業などが上昇した。
個別銘柄では、ソフトバンク、ファナックが安い。東京エレクトロン、SUMCOなどが軟調、TDKも値を下げた。資生堂、武田薬品工業も冴えない。クリーク・アンド・リバー社が急落し、三菱ガス化学、東ソー、住友化学の化学株も大きく下げた。また、古河電気工業、日本冶金工業、千代田化工建設、TATERUも売られた。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが強く、ユニー・ファミリーマートホールディングスが物色人気となった。電通が高い。JR東海や小田急など鉄道株も上げた。また、三菱商事、任天堂は堅調に推移し、佐鳥電機が値を飛ばし、ソフトバンク・テクノロジーも大きく上値を伸ばした。
東証2部指数は前日比37.56ポイント安の7343.78ポイントと反落した。
出来高9393万株。値上がり銘柄数は126、値下がり銘柄数は297となった。
個別では、ビート・ホールディングス・リミテッドが一時ストップ安と急落した。アスモ、カネヨウ、児玉化学工業、JFEコンテイナー、川岸工業など17銘柄は年初来安値を更新。ノダ、アウンコンサルティング、アサヒ衛陶、FDK、イワキが売られた。
一方、プレミアグループ、南陽、東海汽船が年初来高値を更新。スマートバリュー、竹田印刷、ピクセラ、毎日コムネット、セイヒョーが買われた。