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【大引け概況】


13日の日経平均株価は続落し、終値は前日比156円24銭(0.40%)安の3万8720円47銭だった。

 
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前日の米ハイテク株高を好感する形でリスク選好ムードのなかスタートしたが、その後は買いが手控えられ日経平均は下値を探る展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが取引終盤に小幅マイナス圏に沈んだものの、ナスダック総合株価指数は終始強調展開で大幅続伸、連日最高値更新となった。この日の朝方に発表された5月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想を下回り、米長期金利の低下を背景に強気優勢の地合いだった。ただ、取引終盤は注目されたFOMCで年内の利下げ見通しが従来の3回から1回に減少したことで、値を下げる銘柄も相次いだ。東京株式市場では、あすの日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとの思惑が上値を重くしている。
 
日経平均の上げ幅は朝方に一時300円を超えたが、徐々に伸び悩んで下げに転じた。前日の米市場では5月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を下回り、ハイテク株が上昇。その後の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果、年内の利下げ回数が減り、来年に回数が増える見通しが示された。ナスダック総合株価指数は上昇のまま終え、東京株式市場のアドテストやソフトバンクグループ(SBG)などにも買いが波及した。ただ上値を追う動きは限られ、東エレクは朝高後に下落した。
 
大引けにかけては一段と弱含んだ。日銀の決定会合の結果次第で日本株が変動する可能性が警戒され、いったん持ち高調整を目的とした売りが出た。銀行や保険、輸送用機器などバリュー(割安)株の一角も下げが目立った。

 

東証株価指数(TOPIX)は3日続落した。終値は24.66ポイント(0.89%)安の2731.78だった。JPXプライム150指数は3日続落し、4.57ポイント(0.38%)安の1208.52で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆9883億円、売買高は16億1802万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1340。値上がりは274、横ばいは32だった。
 
業種別株価指数(33業種)は電気・ガス業、保険業、鉄鋼などが下落。上昇は機械、サービス業。
 
銘柄では、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが低下したことから、T&Dホールディングス、SOMPOホールディングス、第一生命ホールディングス、東京海上HDなど保険株の一角が売られた。中部電や東電HDが下げた。このほか、アステラス製薬、エーザイ、住友化学、三菱電機がさえない。
 
一方、SOX指数の大幅高を受けて、ルネサスエレクトロニクス、アドバンテスト、ソフトバンクグループなど半導体株の一角が買われた。また、太陽誘電、村田製作所などアップル関連も買い優勢となった。このほか、アクティビストへの思惑から大日本印刷が後場一段高。
大日印、三菱重は上げた。