前日までの2日間で700円超上げていたことで戻り売りが優勢となった。新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念がくすぶっているのも引き続き相場の重荷で、下げ幅は一時200円を超えた。
主力株中心に買い手控え感が強い展開となった。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数ともに反落したが、これは6月のCPIが市場予想を大幅に上回ったことが嫌気されたもの。しかし、米長期金利の上昇なども限定的でハイテク株も総じて強さを発揮しており、これを受けて東京株式市場でも下値では押し目買いが入り、日経平均は寄り後に急速に戻す場面もあった。
ただ、国内での新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が重荷となっているほか、きょう(日本時間では15日)のパウエルFRB議長の下院での議会証言を前に様子見ムードは拭えず、後場は2万8600円台でもみ合う展開となった。
今後、国内企業の決算発表が本格化するのを前に、業績期待が強い銘柄には資金が流入した。時価総額が大きいトヨタ、ソニーGは小幅高で終えるなど主力株を中心に押し目買い意欲が強かった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も反落した。TOPIXは4.48ポイント安の1963.16で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2429億円だった。売買高は9億8118万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1177、値上がりは910、変わらずは105銘柄だった。