上げ幅は2022年11月11日以来の大きさで、12月19日以来およそ1カ月ぶりの高値水準。日銀が18日まで開いた金融政策決定会合で金融緩和策の維持を決め、買い安心感が広がった。
きょうはリスクオンの流れが一気に加速した。前場は様子見ムードの強い地合いだったが、後場は日銀が金融政策決定会合で金融緩和政策の現状維持を決めたことを好感し、主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となった。市場の一部では今回の決定会合でも前回に続き金融政策を修正する可能性が指摘されており、結果公表を受けてショートポジションを取っていた向きの買い戻しが加速する格好となった。外国為替市場では一時1ドル=131円台まで円安が進み、これも輸出関連セクターには追い風材料となった。
今回の金融政策決定会合は現状維持との見方が多かった。ただ、日銀は22年12月に開いた前回会合で市場の予想に反して金融緩和策を修正し、大幅安につながった経緯がある。「(ネガティブサプライズとなった)前回会合を踏まえて株価指数先物売りで備えていた一部の海外勢が、結果公表後に買い戻しを進めた」との見方があった。
日銀が金融緩和策の修正を見送ったことで外国為替市場では一時1ドル=131円台まで円安・ドル高が進んだ。輸出採算の改善期待で自動車や機械といった輸出関連株には買いが目立った。値がさハイテク株も上昇して指数を押し上げた。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、終値は前日比32.04ポイント(1.68%)高の1934.93と約1カ月ぶりの高値水準で終えた。