前日のNYダウをはじめ主要3指数が揃って最高値を更新したが、東京株式市場ではこれを引き継ぐことはできなかった。日経平均は前日に年初来高値を更新したものの、急ピッチな上昇に対し目先上値を買い進むことにやや慎重なムードも漂っている。
クリスマス休暇に入った海外投資家が多く、動意の乏しい展開だった。後場の日経平均の値幅(高値と安値の差)は50円あまりにとどまった。小型株や不祥事銘柄には個人投資家の一部によるマネーゲーム感覚の取引が目立った。
「海外の発電所建設を巡る損失負担で三菱重と和解する」と伝わった日立など、個別に材料の出た銘柄には買いが集まったが、全体への影響は限定的だった。
市場関係者からは「米中協議で部分合意の合意文書に署名する時期などの新しい材料が出ない限り、日経平均は2万4000円を挟んで一進一退の攻防が続く」との指摘も出ていた。
東証株価指数(TOPIX)は反落し、終値は前日比8.80ポイント安の1738.40だった。JPX日経インデックス400も反落し、終値は前日比78.76ポイント安の1万5536.15だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1718億円、売買高は12億7626万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1522、値上がりは528、変わらずは107だった。