朝方から大きく買い優勢に傾いた。前週末の米国株市場ではハイテク株中心に買いが集まりNYダウが300ドルを超える上昇を示したほか、ナスダック総合株価指も290ポイント近く水準を切り上げ、上昇率でダウを大きく上回った。これを受けて、東京株式市場でも指数への影響度が高い値がさ株や半導体関連株が軒並み上昇した。半導体関連や電子部品株をはじめ広範囲にリスクを取る動きが強まった。
取引時間中に外国為替市場で1ドル=130円近くまでドル高・円安が進んだことも輸出株に買い安心感をもたらし、先物主導で日経平均を押し上げた。朝方は伸び悩む場面があったものの、後場は徐々に下値を切り上げる展開となった。
取引終盤にかけて断続的な買いが入り、日経平均は徐々に上げ幅を広げた。東京外国為替市場で日銀の金融緩和姿勢を意識した円売り・ドル買いの勢いが強く、円相場が1ドル=129円台後半まで下落したのを受けて、海外短期筋による株価指数先物への買いが断続的に入った。
ただ、前週末の米市場では長期金利は上昇するなどまちまちの動きだったことから、午前を中心に日経平均の上値が重くなる場面も目立った。中国からのインバウンド(訪日外国人)需要回復に対する過度な期待が後退し、関連銘柄とされる百貨店や陸運の一角が下落した。