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【大引け概況】
1日の日経平均株価は続落し、前日比45円74銭安の2万8814円34銭で終えた。
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 2万9000円を前にした上値の重さが意識されやすく、利益確定や持ち高調整を目的とした売りが優勢だった。目先の相場上昇は難しいとみた短期筋の売りが強まり、株価指数先物主導で現物株に売りが出て、下げ幅は一時200円を超えた。
 
前日の米国株市場が休場だったことで手掛かり材料に事欠き、主力株に売りが優勢で日経平均は軟調な地合いとなった。前週末に先物主導で日経平均が600円高と急伸をみせたが、前日ときょうの2日間はその反動が出た格好となっている。日本時間今晩に米国で5月のISM製造業景況感指数が発表される予定にあり、この結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。ただ全体商いが低調ななか、売り圧力も弱い。
個別にはテーマや業績をベースに買われる銘柄も多く、値上がり銘柄数が値下がり数を大きく上回った。
 
市場では「日本時間今夜には、5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数など米経済指標の発表を控えており、米景気の強さを確認したいと、積極的な売買を手掛けにくい雰囲気が強い」との声が目立った。
 
JPX日経インデックス400は反発。東証株価指数(TOPIX)も反発し、3.20ポイント高の1926.18で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆442億円と4月23日以来およそ1カ月ぶりの低水準だった。売買高は9億747万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は733、値上がりは1361、変わらずは98だった。
 

 
業種別株価指数(33業種)では鉄鋼、医薬品の下落が目立った。鉱業、海運業、輸送用機器などは上昇。
 
個別では、売買代金首位となったトヨタ自動車が大幅高で連日の上場来高値更新、同じくレーザーテックも買い優勢で最高値街道を走っている。半導体関連ではルネサスエレクトロニクスやSUMCOなども高い。日立製作所、村田製作所も堅調な値動き。IHIや三井E&S、トヨタなどが上げた。インフォコムが商いを伴い急騰、ペッパーフードサービスが値を飛ばし、大豊工業、ERIホールディングスなども大幅高に買われた。
 
半面、ソフトバンクグループ、ファストリやKDDIが冴えず、ファーストリテイリングも軟調。任天堂も売りに押された。武田薬品工業、花王、日本製鉄、JFE、大平金などが安く、キリンHDや第一三共、中外薬なども下げた。ファーマフーズは大幅下落となった。NTT、エムスリーも値を下げた。KADOKAWAが急落、エン・ジャパン、菱洋エレクトロなどの下げも目立った。
 
 
東証2部株価指数は前日比19.48ポイント高の7477.75ポイントと3日続伸した。
出来高1億3938万株。値上がり銘柄数は204、値下がり銘柄数は187となった。
 
個別では、フュートレック、セコム上信越、グローバルダイニングがストップ高。まんだらけ、トラスト、ジー・スリーホールディングス、テクノマセマティカル、川口化学工業など15銘柄は年初来高値を更新。オーナンバ、東京ソワール、東京コスモス電機、明星電気、テラプローブが買われた。
 
一方、日本食品化工、旭松食品、相模ゴム工業、旭コンクリート工業、アサヒ衛陶など8銘柄が年初来安値を更新。ワイズテーブルコーポレーション、アライドテレシスホールディングス、Jトラスト、アートスパークホールディングス、浜井産業が売られた。