2万9000円を前にした上値の重さが意識されやすく、利益確定や持ち高調整を目的とした売りが優勢だった。目先の相場上昇は難しいとみた短期筋の売りが強まり、株価指数先物主導で現物株に売りが出て、下げ幅は一時200円を超えた。
前日の米国株市場が休場だったことで手掛かり材料に事欠き、主力株に売りが優勢で日経平均は軟調な地合いとなった。前週末に先物主導で日経平均が600円高と急伸をみせたが、前日ときょうの2日間はその反動が出た格好となっている。日本時間今晩に米国で5月のISM製造業景況感指数が発表される予定にあり、この結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。ただ全体商いが低調ななか、売り圧力も弱い。
個別にはテーマや業績をベースに買われる銘柄も多く、値上がり銘柄数が値下がり数を大きく上回った。
市場では「日本時間今夜には、5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数など米経済指標の発表を控えており、米景気の強さを確認したいと、積極的な売買を手掛けにくい雰囲気が強い」との声が目立った。
JPX日経インデックス400は反発。東証株価指数(TOPIX)も反発し、3.20ポイント高の1926.18で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆442億円と4月23日以来およそ1カ月ぶりの低水準だった。売買高は9億747万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は733、値上がりは1361、変わらずは98だった。