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【大引け概況】

20日の日経平均株価は反発し、前日比336円19銭(1.27%)高の2万6739円03銭で終えた。
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前日のNYダウは236ドル安と続落した。これを受けた、東京株式市場では寄り付きは45円高と小幅高でスタートした。その後、買いの勢いが強まり午前10時過ぎには上昇幅は300円を超した。前日に日経平均株価が500円超の大幅安となった反動もあり、買いが流入した。NYダウ先物が上昇したことや中国・上海、香港、シンガポールといったアジア市場が堅調に推移していることも買い安心感を誘った。
 
前日の大幅安を受け、値がさ株を中心に自律反発狙いの買いが優勢だった。日本時間20日の米株価指数先物の上昇や、中国の金融緩和策の発表も投資家心理を強気に傾けた。
値ごろ感が意識されたファストリやリクルートといった値がさ株が買い戻され、指数を押し上げた。
 
午前には中国人民銀行(中央銀行)が住宅ローン向けの指標金利の引き下げを発表し、中国・上海株や香港株が大幅に上昇した。東京株式市場でも中国の景気減速懸念がいったん後退し、外需関連株の物色につながった。
 
市場では「日銀による金融緩和策や円相場の下落傾向、バリュエーション(投資尺度)面での割安感を踏まえると、日本株は米国株と比較して打たれ強い」との指摘があった。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は前日比17.29ポイント(0.93%)高の1877.37だった。
 

東証プライムの売買代金は概算で2兆9995億円。売買高は12億5330万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1270と、全体の約7割を占めた。値下がりは492、変わらずは75銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では海運業、精密機器、非鉄金属の上昇が目立った。下落は電気・ガス業、パルプ・紙、食料品など。
 
 
個別銘柄では、前日に自社株買いを発表したエプソンの上昇が目立った。レーザーテックや東京エレクトロン、ソニーグループといったハイテク株が高く、リクルートホールディングスやトヨタ自動車、任天堂が値を上げた。日本郵船や川崎汽船など海運株がしっかり。日製鋼、大平金も高かった。三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなど銀行株も買われた。自社株買いの発表が好感されセイコーエプソンは一時10%超高に急伸した。
 
半面、東ガス、小田急、東電HD、キーエンス、三菱重工業が安い。三井松島ホールディングスやベイカレント・コンサルティングが売られ、ダイキン工業やINPEXが軟調だった。