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【大引け概況】
31日の日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比183円30銭高の2万2201円82銭で終えた。
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前日の欧米株上昇を受けてリスクオフの巻き戻しが入り切り返しに転じた。日経平均株価は終盤に230円を超えて上昇する場面もあった。
ただ、前場取引時間中に、外国為替市場で円高に振れたことから、全体の上値は重かった。後場に入るとドルが買い戻されるのを横目に日経平均も上げ足を強めた。
 
東証1部の売買代金は概算で4兆4333億円。2月7日以来で、今年で2番目の高水準となった。米MSCIの株価指数構成銘柄の定期入れ替えに伴い、大引けにかけて商いが急増した。
日経平均株価は前日の下落分を埋め切れなかった。
市場では「短期的な売買を手掛ける投資家が、買い戻しを進め上げ幅を広げたようだ。ただ、スペイン首相の不信任決議案の採決を控えるなど、イタリアを含めた南欧の先行き不透明な状況は続くとみられ、楽観できる状況にはない」と慎重な声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発し、終値は前日比100.47ポイント高の1万5449.70だった。東証株価指数(TOPIX)は9日ぶりに反発し、11.32ポイント高の1747.45で終えた。
 
売買高は22億6414万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1200と、全体の6割弱を占めた。値下がりは796、変わらずは88銘柄だった。
 
業種別にみると、欧州売上高比率の高い銘柄を中心に精密や自動車株の上昇が目立った。一方で、投資家の警戒感は払拭されず、医薬品や食料品株など景気動向に業績が影響を受けにくいとされるディフェンシブ株も買われた。
 
個別では、資生堂が5%超の上昇で上場来高値を付けた。トヨタ自動車、東海カーボン、三菱商事、花王、キリン、リクルートHDなどが上昇。エーザイと塩野義も上昇した。原油先物相場の反発を受けて、JXTGや三井物も高かった。
オプトホールディングが急騰、TATERU、レノバも大きく値を上げた。イントラスト、インフォマートが買われ、CKD、住友大阪セメントなども物色人気に。サイボウズも上値を追った。
 
半面、SUBARUが年初来安値を付けた。サイバーエージェントが軟調、第一三共も下落した。京セラや東エレクも安かった。東京センチュリー、大成建設も下値を探った。丸和運輸機関が急落、gumiも大きく値を下げた。日本テレビホールディングス、三浦工業が売られ、川崎汽船も安い。ヤーマン、シャープなども下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比53.09ポイント高の7256.58ポイントと6日ぶり反発した。
出来高7910万株。値上がり銘柄数は250、値下がり銘柄数は186となった。
 
個別では、ケー・エフ・シー、フライトホールディングス、田岡化学工業、SECカーボン、阪神内燃機工業など11銘柄が年初来高値を更新。アイスタディ、相模ゴム工業、三精テクノロジーズ、富士通コンポーネント、トーヨーアサノが買われた。
 
一方、中外鉱業、三井金属エンジニアリング、フジ日本精糖、ボーソー油脂、新内外綿など31銘柄が年初来安値を更新。アートスパークホールディングス、ショーエイコーポレーション、大興電子通信、ビート・ホールディングス・リミテッド、北海道コカ・コーラボトリングが売られた。