米国景気の減速不安が広がり、投資家心理の重しになった。ただ、値頃感などから買いも入り、下げ幅は広がらなかった。
米債券市場で期間が長めの金利が短めの金利を下回る「長短逆転(逆イールド)」が発生し、米景気拡大局面の終わりが近づいているとの見方が広がった。内外の金利低下で運用環境が悪化するとの見方から三菱UFJと三井住友FG、みずほFGの3メガバンク株はそろって年初来安値を更新した。
日経平均は前日に500円超下落していたため、朝方の下げが一服すると下値が堅くなった。電力や食品など景気動向に業績が左右されにくいディフェンシブ株に買いが入った。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比72.34ポイント安の1万4505.09だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、8.71ポイント安の1640.49で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5094億円。売買高は14億6316万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1469と全体の約7割を占めた。値上がりは590、変わらずは60だった。