15日の米国株式市場はプレジデンツデーの祝日で休場だったが、欧州株高や、時間外取引(日本時間16日)の米株価指数先物高を受け、買いが先行した。
業種別では銀行業、海運、非鉄業など景気敏感株が上昇した。
新型コロナワクチン接種による経済正常化への期待感は強く、先物買いを交えて上値を切り上げ、後場入り後には3万714円52銭まで上伸した。ただ、上昇ピッチの速さに対する警戒感もあり、一巡後は先物にまとまった売り物が出て上げ幅を縮小し、終盤には3万300円近辺まで押し戻される場面もあった。
コロナワクチンの普及で2022年3月期の企業業績がさらに上向くとの見方が広がる一方、「短期的な過熱感が強まった」との声があった。
市場関係者は「日本株はよく分からないが投資はしたい、バスに乗り遅れるな、というような買われ方だ」と指摘していた。その一方で物色の圏外に置かれ、利益確定売りで下落する銘柄も少なくなかった。物色の偏りにより、日経平均の上昇率が東証1部全体の値動きを示すTOPIXよりも大きい状態が続いた。
JPX日経インデックス400は7日続伸し、終値は前日比119.92ポイント高の1万7791.82だった。東証株価指数(TOPIX)も7日続伸し、11.14ポイント高の1965.08と、1991年6月以来の高値。
東証1部の売買代金は概算で3兆252億円。売買高は14億970万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は846、値下がりは1251、変わらずは97だった。