9日のNYダウ工業株30種平均は7日続伸し、昨年12月以来の長期連騰となった。米国株高を受け、朝方から買いが先行した。
日経平均は午前9時40分に、同667円90銭高の3万8741円88銭を付けた。しかし、買い一巡後は、戻り待ちの売りに押され、上値の重い展開だった。後場には、手控えムードのなか週末要因などもあり、一時50円強まで上げ幅を縮小する場面もみられるなど、積極的な買いは限られた。
欧州でもドイツ株価指数(DAX)や英FTSE100種総合株価指数が連日で最高値を更新した。欧米の利下げ観測を背景に投資家心理が強気に傾くなか、10日の東京株式市場でも運用リスクをとる動きが広がった。川崎汽や郵船といった海運株のほか、石油関連株の上昇が目立った。
国内では企業の決算発表が大詰めを迎えている。今期の増益と増配を発表したダイキンなど決算内容への評価が高かった銘柄が買われた一方、今期の純利益見通しが市場予想を下回ったスクリンが大幅安となるなど、期待先行で買われてきた銘柄への売り圧力も強かった。
市場では「今回の決算発表は総じて物足りない印象で、期待が高すぎただけに利益確定売りを出すきっかけになった」との声が聞かれた。「長期志向の機関投資家による断続的な売りが指数の上値を抑えていた」との観測も出ていた。