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【大引け概況】


4日の日経平均株価は反落し、前日比330円81銭(0.98%)安の3万3422円52銭で終えた。
 
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前日に日経平均が大幅高となり33年ぶり高値を更新していたため、短期的な過熱感を意識した利益確定売りが優勢だった。ダイキンやファナックなどの機械株の下げが目立った。
 
総じて見送りムードの強い地合いとなった。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って小幅に上昇したが、独立記念日の前日で短縮取引だったこともあり、方向感の定まりにくい地合いだった。東京株式市場は前日に日経平均が先物主導で564円高と大幅高に買われバブル崩壊後の最高値を更新したが、きょうは目先達成感からの売りが勝る展開となった。
半導体関連の主力株は高安まちまちだったが、総合商社株が利食われたほか医薬品セクターに売りがかさんだ。一方、銀行・保険などの金融セクターや海運株が堅調だった。きょうの米国株市場が祝日に伴い休場となることもあり、海外投資家の動きもやや鈍かった。
 
また、肺がん薬の臨床試験の一部で有意な改善を示さなかったと発表した第一三共は急落し、日経平均の重荷となった。
 
バリュー(割安)株の一角には買いが入り、相場を下支えした。東証株価指数(TOPIX)バリュー指数は0.11%安と、グロース指数(1.15%安)より堅調だった。
市場では「鉄鋼や銀行など株価指標面で出遅れ感のある銘柄には買いを入れる動きがみられた」との声があった。
 
本日は利食い優勢とはなったが、相対的に他の海外市場と比べると堅調で、脱デフレを契機とした海外投資家の買いは入りやすいとみる向きが大半であるようだ。また、生成AI関連など世界的な相場のテーマ株が切り返すところを見ると、これまで買い遅れていた向きの押し目買い意欲は強いだろう。海外投資家の日本株買いの流れも不変で、休場明けの米国市場が堅調な展開となれば、日本株も再び騰勢を強める可能性がありそうだ。
 
東証株価指数(TOPIX)は反落し、14.44ポイント(0.62%)安の2306.37で終えた。前日から算出を始めたJPXプライム150指数は13.12ポイント(1.23%)安の1054.84で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆3933億円。売買高は14億6556万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1152と、全体の6割強を占めた。値上がりは616銘柄、変わらずは67銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、医薬品、パルプ・紙、ゴム製品、機械などが下落。銀行業、保険業などが上昇。
 
 
個別では、売買代金首位のレーザーテックが安く、第一三共は商い増勢のなかも株価は大幅安、中外薬やアステラスも下げた。三菱商事、三井物産など総合商社株も軟調だった。キーエンス、ファストリとダイキン工業が値を下げた。ソニーグループが冴えず、日立製作所も下落した。テスホールディングスが大きく下値を探り、長野計器も利食われた。ブラザー工業、日清製粉グループ本社なども安い。
 
 半面、アドバンテストが買い優勢、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクが買われた。アドテストやトヨタも上げた。
ソシオネクストが値を上げ、楽天グループも買いが優勢だった。川崎汽船など海運株も上昇した。ネクステージがストップ高に買われたほか、日東精工も急騰。千葉興業銀行、東京きらぼしフィナンシャルグループなど地銀株に高い銘柄が目立つ。