世界的に大規模な金融緩和策が続くとの見方を背景に日本株には買いが集まった。特別清算指数(SQ)算出前のオプションの最終売買日とあって、海外の短期筋などの買い戻しが相場を押し上げた面もあったようだ。日経平均が8日続伸するのは2019年9月以来。
12日のSQ算出前のオプションなどの最終売買日とあって、海外の短期筋による売りポジションの買い戻しが相場を押し上げた面もあったようだ。先物主導の色彩も濃く、ファストリなどの値がさ株の上昇幅の大きさが目立った。
このところ上昇していた景気敏感株や陸運、空運株は大幅に下落した。欧米だけでなく、日本でも新型コロナの新規感染者数は足元で増加傾向にあり、こうした銘柄の上値は追いづらいとの声も聞かれた。
東証1部全体では値上がりした銘柄より下がりした銘柄が多かった。東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)が小反落して引けたほか、日経平均も午後に一時値下がりに転じる場面があった。
市場参加者からは「月初から日経平均の上昇が続き、持ち株を売って利益を確定するタイミングを計っている投資家が増えてきた」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比14.20ポイント安の1万5624.16だった。
TOPIXも反落し、2.84ポイント安の1726.23で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8059億円。売買高は13億4800万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は734銘柄だった。値下がりは1365、変わらずは77銘柄だった。