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終値は前営業日比450円高の1万9895円70銭で3月13日以来、約2カ月ぶりに年初来高値を更新した。2015年12月3日以来、約1年5カ月ぶりの高値となる。
大型連休明けの東京市場は、先週末の海外株高に加え、「海外勢がもっとも危険視していたフランス大統領選挙」で中道系独立候補が勝利したことから取引参加者のリスク選好姿勢が高まった。
日経平均は寄り付きから輸出関連株や金融関連株など幅広い銘柄が買われて大きく値を上げ、上げ幅は一時500円に迫る勢いだった。午後には1万9900円台も回復し、市場からは「為替と連動しない強い値動き」との声も上がっていた。
海外投資家の買いが目立ち、東証1部の売買代金は3兆4434億円と2016年12月9日以来、約5カ月ぶりの多さになった。
ただ、「上昇ペースが速過ぎる」、「あす以降は利食いの可能性が高い」と懸念する声もあり、2万円台回復には曲折がありそうだ。
JPX日経インデックス400は3日続伸し、年初来高値を更新した。終値は前営業日比319.57ポイント高の1万4168.72だった。東証株価指数(TOPIX)も年初来高値を更新し、35.56高の1585.86で終えた。
業種別TOPIXは33業種すべてが上昇し、化学や鉱業、保険業、不動産業、石油石炭製品などの上昇率が大きかった。
東証1部で年初来高値を更新した銘柄は360を超え、値上がり銘柄数は1875と全体の9割強を占めた。値下がりは108、変わらずは32銘柄だった。売買高は概算24億808万株だった。
個別では、ソニーが大幅高となり、時価総額は2008年6月以来の5兆円台を回復した。衣料品店「ユニクロ」の4月の国内既存店売上高が前年同月比6%増だったファストリも大幅に上昇した。伊藤忠が大幅増配などを好感し10連騰。武田や資生堂や花王も高く、HOYAと富士通は年初来高値を更新した。
半面、「2018年3月期の連結営業利益が前期から横ばいにとどまりそう」と伝わったSUBARUは下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループが2017年3月期の連結決算で、融資の扱いを「要管理債権」に引き下げた東芝も反落した。
抗精神病薬で一貫した結果が得られなかったことで失望売りから大塚HDが値下がりしたほか、オリンパスやコマツなどが軟調に推移した。
東証2部株価指数は、前営業日比61.48ポイント高の5895.09ポイントと3日続伸した。値上がり銘柄数は378、値下がり銘柄数は82となった。
個別では、田辺工業がストップ高。富士古河E&C、カワニシホールディングス、三光マーケティングフーズ、アップルインターナショナル、パシフィックネットなど25銘柄は年初来高値を更新。日本パワーファスニング、エムジーホーム、フュートレック、タクミナ、ユニバンスは値上がり率上位に買われた。
一方、アピックヤマダがストップ安。イサム塗料は年初来安値を更新。JMACS、セメダイン、ニッキ、日本ケアサプライ、キーウェアソリューションズが売られた。