きょうは朝方から主力株を中心に買いが優勢となった。前日の米国株市場では米中間選挙を目前にしても買い気は衰えず、NYダウは400ドルを超える上昇を示した。これを受けて東京株式市場もリスクを取る動きを誘発、先物主導で日経平均は大きく水準を切り上げる展開に。一時上げ幅は400円を超え、2万8000円台を視野に入れる場面もあった。
株価指数先物への買いが断続的に入った。ソフトバンクグループ(SBG)が年初来高値を更新するなど、指数寄与度の高い値がさ株を中心に幅広い銘柄が買われたほか、好決算銘柄に投資資金が集まり全体指数を押し上げた。業種別では海運株への買いが顕著で、保険や不動産など内需株も高い。また、半導体関連株への資金流入も目立った。
市場では「米中間選挙の結果をにらんだ先回り買いのほか、4〜9月期決算で上方修正する企業が多いことも日本株の先高観につながっている」とみていた。
午後は高値圏で膠着感の強い展開となった。節目の2万8000円が近づく水準では、短期的な過熱を警戒した利益確定売りも目立った。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、23.47ポイント(1.21%)高の1957.56で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆3237億円。売買高は13億4469万株だった。東証プライム市場の値上がり銘柄数は1431と、全体の8割近くを占めた。値下がりは335、変わらずは71だった。