きょうは前日に続き上値指向となった。前日の米国株市場では、米長期金利の低下が一服したことを背景に景気敏感株中心に買われ、NYダウをはじめ主要株3指数が揃って過去最高値を更新しており、この流れを引き継いだ。もっとも日経平均は朝方に上げ足を強めたものの、2万9000円近辺では戻り売りに押し返される格好となった。
日本時間今晩に発表される6月の米CPIの結果を見極めたいとの思惑も上値を重くした。後場はプラス圏で売り物を吸収したが、上げ幅は縮小傾向を強いられた。金融や保険株が買われる一方、外資系の投資判断引き下げを受けて半導体製造装置関連株などに安いものが目立った。
市場からは「海外勢は個別でパラパラと動いている程度で、大きなアクションはほとんどない。ネタ不足で、米CPIや米企業決算を控え、動きづらいようだ」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、終値は14.31ポイント(0.73%)高の1967.64で終えた。JPX日経インデックス400も続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆1801億円。売買高は9億5752万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1642と、全体の7割強を占めた。値下がりは468、変わらずは82だった。