米民主党のバイデン氏が現地7日に米大統領選で当選を確実とし、勝利を宣言。追加経済対策への期待などから、日本時間9日の時間外取引で米株価指数先物が上昇した流れを受け、買い優勢の展開となった。
「米大統領選まで動けなかった海外投資家が動いている」とみられ、中間決算で業績改善傾向が顕著になった自動車株などが買われた。
中国・上海総合指数などアジア株の上昇も支えとなり、株価指数先物買いを交えて上げ幅を拡大し、後場前半には2万4962円80銭(前週末比637円57銭高)まで上伸した。一巡後、利益確定売りに抑えられ、大引けにかけて上値が重くなった。
大型の輸出株に買い注文が集まる一方で、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける銘柄は上値が重かった。前週末に公募増資を発表したJALは大幅安となり、同業のANAやJR各社も下落した。日経平均は派手に上昇したが全面高には至らず、投資家の銘柄を選別する姿勢が鮮明だった。
JPX日経インデックス400は5日続伸し、終値は前週末比213.44ポイント高の1万5168.72だった。東証株価指数(TOPIX)は5日続伸し、23.41ポイント高の1681.90で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆6493億円。売買高は12億2787万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1399と、全体の約6割を占めた。値下がりは695、変わらずは85だった。