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【大引け概況】


3日の日経平均株価は続伸し、前週末比146円67銭(0.52%)高の2万8188円15銭と、3月9日(2万8623円)以来およそ1カ月ぶりの高値で終えた。

 
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先週末3月31日の米株式市場でNYダウは3日続伸。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているコアPCE価格指数が予想外に前月から伸びが鈍化したため、早期の利上げ停止を見込んだ買いが先行。その後も長期金利の低下がハイテク株を支援し、相場全体を押し上げた。
PBR(株価純資産倍率)の低いバリュー(割安)株の上昇が目立った。日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。
 
前週末の3月31日に発表された米物価指標が市場予想を下回り、米利上げの長期化観測が後退。同日の米株式市場で主要な株価指数が上昇した流れを東京市場でも引き継いだ。
 
東京証券取引所が前週末、PBRが1倍を下回る企業に改善計画を要請したのを受け、資本収益性の向上を期待する買いがバリュー株に入った。東証株価指数(TOPIX)バリュー指数は1%高となり、上昇率は同グロース指数の0.4%高を上回った。
 
ただ、金融機関が含み益のある保有株を売却する期初の「益出し」で、相場の上値は重かった。日銀が3日発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)で大企業・製造業の景況感が悪化したのも重荷となった。
 
日経平均が先週1週間で600円を超す上げとなったことから、上値追いには慎重で、今日は、下値は堅いものの上値の重い展開となった。
 
TOPIXは続伸し、14.18ポイント(0.71%)高の2017.68で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆8278億円。売買高は11億7975万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1448。値下がりは341、変わらずは45銘柄だった。
 

 


業種別株価指数(33業種)は鉱業、石油・石炭製品、その他金融業、銀行業が上昇率上位。下落は海運業、ゴム製品の2業種。
 
 
個別では、マネーフォワード、メルカリ、リクルートHD、ファーストリテ、三菱重、HOYA、双日、日立が高く、原油先物相場の急伸を受け、INPEXなど資源・エネルギー関連株、コスモエネHDなど石油株や鉱業株の上昇が目立った。アイフルなど消費者金融株、三菱UFJ、みずほなど銀行株が買われた。パナHDも高かった。
 
一方、値がさの東エレク、アドバンテストなど半導体関連株が売られた。キーエンスや商船三井が下げた。
個別の材料では、第1四半期営業利益が35.2%減となったスター・マイカHD、第3四半期累計の営業利益は43.9%増の22.23億円だが同時に上方修正した23年5月期営業利益は18.9%増の24.00億円予想としたミタチ、千歳農場で高病原性鳥インフルエンザ感染が発生したと発表したホクリヨウが軟調な展開となった。