4日の米株式市場で主要株価指数が過去最高値を更新し、投資家のリスク許容度が高まった。米中貿易摩擦に対する懸念が和らぐなか、景気敏感株中心に海外投資家の買いが集まり、
電子部品や情報通信、銀行といった主力業種の株式が活発に取引された。中国・上海総合指数や時間外取引の米株先物の堅調も好感された。
中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が5日に上海で開幕した「中国国際輸入博覧会」の基調講演で、市場開放方針を示したことも投資家心理を一段と上向かせた。「米中両国の緊張関係の緩和は世界景気にプラス」との見方が広がった。上げ幅は一時470円を超えた。
市場からは「過熱感は相当あるが、米中交渉進展にNY株の最高値更新となれば、買い戻しが入ってくる。いずれは調整するだろうが、買い戻しが終わるまでは止まらない」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は大幅反発。終値は前週末比240.01ポイント高の1万5146.90だった。東証株価指数(TOPIX)も大幅反発し、27.66ポイント高の1694.16で終了。
東証1部の売買代金は概算で3兆554億円。売買高は16億6076万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1743で全体の8割超を占めた。値下がりは356、変わらずは55銘柄だった。