10日の米国株高や円安・ドル高を受け、買いが先行した。主力株中心に物色され、後場後半には一時2万389円89銭(前日比226円09銭高)まで上昇する場面があった。その後は一服商状ながら大引けにかけて高値圏で推移した。
相場のけん引役となったのはファーストリテが大幅高となり、1銘柄で日経平均を119円押し上げた。減益決算を発表したものの、12月のユニクロ既存店売上高が増加に転じたため買いを集めた。安川電機も上昇。業績予想を下方修正したが、「需要が9月を底に改善しつつあるとの見方を示したことが好感された」ようだ。
円相場が1ドル=108円台前半に下落したのも追い風となり、業種別では自動車や電気機器、機械などの上昇が目立った。
ただ、「連休中の海外市場で再び仕掛け的な円高になるのではないか」との警戒感もあり、上値を追う展開にはならなかった。
市場からは「日中値幅は100円に満たず、上にも下にも動きづらい状態だ。何よりも方向性を決定付ける材料がない。3連休明けの来週は4日間の取引で手掛かり材料も乏しく、トレンドが出にくい」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比73.16ポイント高の1万3563.06だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、7.72ポイント高の1529.73で終えた。
きょう算出の日経平均先物ミニ・オプション1月限のSQ(特別清算指数)値は2万290円67銭。東証1部の出来高は12億9595万株、売買代金は2兆5029億円。騰落銘柄数は値上がり1033銘柄、値下がり1003銘柄、変わらず92銘柄