前日のNYダウ工業株30種平均など主要3指数が最高値となった流れを受け、東京株式市場でも買いが優勢となった。調整が続いていた非鉄金属や鉄鋼などの景気敏感株が買われた。上げ幅は一時200円を超えた。
日経平均は伸び悩む場面も目立った。節目の2万8000円前後では上値の重さが意識され、戻り待ちの売りが出た。値がさ株のソフトバンクグループ(SBG)が年初来安値を更新したことも重荷となった。
きょうからあすにかけて行われるFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑から、買いポジションを高める動きは限定的だった。新型コロナウイルスの感染拡大も引き続き警戒されている。
午後にかけては高値圏で膠着感を強めた。米アップルなど大手IT(情報技術)企業の決算発表を控え、積極的な売買が手控えられた。
市場からは「日経平均は2万8000円をすんなり超えられず、誰かが邪魔をしているようだ。外国人売りかもしれない。ただ、国内主要企業や米ハイテク大手の決算に加え、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えており、やりにくい面はある」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日続伸。終値は前日比110.77ポイント高の1万7420.43だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、12.42ポイント高の1938.04で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9971億円。売買高は9億3897万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1571と、全体の約7割を占めた。値下がりは536、変わらずは84銘柄だった。