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【大引け概況】
27日の日経平均株価は3日続伸し、前日比136円93銭高の2万7970円22銭で終えた。
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前日のNYダウ工業株30種平均など主要3指数が最高値となった流れを受け、東京株式市場でも買いが優勢となった。調整が続いていた非鉄金属や鉄鋼などの景気敏感株が買われた。上げ幅は一時200円を超えた。
日経平均は伸び悩む場面も目立った。節目の2万8000円前後では上値の重さが意識され、戻り待ちの売りが出た。値がさ株のソフトバンクグループ(SBG)が年初来安値を更新したことも重荷となった。
 
きょうからあすにかけて行われるFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑から、買いポジションを高める動きは限定的だった。新型コロナウイルスの感染拡大も引き続き警戒されている。
 
午後にかけては高値圏で膠着感を強めた。米アップルなど大手IT(情報技術)企業の決算発表を控え、積極的な売買が手控えられた。
 
市場からは「日経平均は2万8000円をすんなり超えられず、誰かが邪魔をしているようだ。外国人売りかもしれない。ただ、国内主要企業や米ハイテク大手の決算に加え、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えており、やりにくい面はある」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は3日続伸。終値は前日比110.77ポイント高の1万7420.43だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、12.42ポイント高の1938.04で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆9971億円。売買高は9億3897万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1571と、全体の約7割を占めた。値下がりは536、変わらずは84銘柄だった。
 


業種別では空運や非鉄金属、鉱業などが大幅上昇。下落は海運、医薬品、精密機器の3業種のみとなった。
 
個別では、レーザーテックが高く、トヨタ自動車、任天堂、キーエンス、ソニーグループ、ダイキン工業なども堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも高い。共立印刷が大商いで値上がり率トップに買われ、日本精線も大きく水準を切り上げた。東京機械製作所、名村造船所、インプレスホールディングスなども買いを集めた。
 
 
半面、格付け会社の格下げをきっかけに楽天グループが売られ、日立やエーザイも安い。HOYA、日東電工が軟調、エムスリーも冴えない。インソースが値下がり率トップに売り込まれ、KIMOTO、ジェイ・エス・ビーも大幅安。東急建設が下落したほか、デサントなども売りに押された。
 
東証2部株価指数は前日比1.73ポイント高の7798.80ポイントと3日続伸した。
出来高は1億5822万株。値上がり銘柄数は205、値下がり銘柄数は184となった。
 
個別では、ウィルが一時ストップ高と値を飛ばした。カワサキ、バイク王&カンパニー、アートスパークホールディングス、リバーホールディングス、フジオーゼックスなど10銘柄は年初来高値を更新。黒田精工、ユニバンス、Abalance、ダイハツディーゼル、テクノ菱和が買われた。
 
一方、FRACTALE、サイバーステップ、SIG、阪神内燃機工業、オーケーエムなど6銘柄が年初来安値を更新。リミックスポイント、エリアリンク、ジー・スリーホールディングス、光陽社、伏木海陸運送が売られた。