18年10月の高値から12月の安値までの下落幅の半値戻し(2万1713円)を達成し、12月5日以来およそ3カ月ぶりの高値水準を回復した。
朝方は、買い優勢で始まった。米中貿易協議の進展期待が高まり、前週末1日の米国株式が上昇。円安・ドル高基調も支えとなり、広範囲に物色された。
中国景気の影響を受けやすい精密機器や機械、電気機器株などの上昇が相場を押し上げた。
同日の中国・上海総合指数が一時3%強上昇するなど堅調に推移したことも、投資家心理を一段と強気に傾けた。中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を5日に控え、大型減税など景気対策への期待感も根強かった。外国為替市場で円相場が一時1ドル=112円台に下落したことも輸出関連株の追い風となり、日経平均は午後に一時、上げ幅を250円あまりに広げた。
ただ、2万2000円の接近を意識した戻り待ちの売りも出て、買い一巡後は上値の重い展開が続いた。3月期末を控えて金融機関など国内機関投資家からは売りが出やすくなっているとして、季節的な需給要因も重荷になっているとの見方もあった。
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前週末比113.07ポイント高い1万4467.02だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、11.87ポイント高の1627.59で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1536億円、売買高は11億2781万株となった。東証1部の値上がり銘柄数は1481、値下がりは579、変わらずは72銘柄だった。