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【大引け概況】
4日の日経平均株価は続伸し、前週末比219円35銭高の2万1822円04銭で終えた。
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18年10月の高値から12月の安値までの下落幅の半値戻し(2万1713円)を達成し、12月5日以来およそ3カ月ぶりの高値水準を回復した。
 
朝方は、買い優勢で始まった。米中貿易協議の進展期待が高まり、前週末1日の米国株式が上昇。円安・ドル高基調も支えとなり、広範囲に物色された。
中国景気の影響を受けやすい精密機器や機械、電気機器株などの上昇が相場を押し上げた。
 
同日の中国・上海総合指数が一時3%強上昇するなど堅調に推移したことも、投資家心理を一段と強気に傾けた。中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を5日に控え、大型減税など景気対策への期待感も根強かった。外国為替市場で円相場が一時1ドル=112円台に下落したことも輸出関連株の追い風となり、日経平均は午後に一時、上げ幅を250円あまりに広げた。
 
ただ、2万2000円の接近を意識した戻り待ちの売りも出て、買い一巡後は上値の重い展開が続いた。3月期末を控えて金融機関など国内機関投資家からは売りが出やすくなっているとして、季節的な需給要因も重荷になっているとの見方もあった。
 
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前週末比113.07ポイント高い1万4467.02だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、11.87ポイント高の1627.59で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1536億円、売買高は11億2781万株となった。東証1部の値上がり銘柄数は1481、値下がりは579、変わらずは72銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)では、石油・石炭製品、精密機器、機械の上昇が目立った。下落は電気・ガス業、輸送用機器、陸運業など。
 
個別では、ソフトバンクグループが大商いで上昇。武田薬品工業も高い。アドテストは一時10年10カ月ぶりの高値水準を回復した。ファナック、キーエンス、村田製作所、東京エレクトロンも上昇、SCREENホールディングスは大幅高となった。双信電機はストップ高で売り物を残す人気となり、チタン工業、ネクシィーズグループも値を飛ばした。キャリアインデックス、グレイステクノロジーなども大きく上値を追った。
 
半面、任天堂が軟調。トヨタ自動車、ホンダ、スズキなど自動車株も安い。東京海上ホールディングスも冴えない。セブン&アイや日産化、塩野義も下落した。
クスリのアオキホールディングスが大幅安、エイチ・アイ・エス、Gunosyも売られた。ラサ工業が下落、IDOMも売りに押された。
 
東証2部株価指数は前週末比39.49ポイント高の6884.81ポイントと続伸した。
出来高6207万株。値上がり銘柄数は258、値下がり銘柄数は172となった。
 
個別では、DNAチップ研究所、ピーエイがストップ高。弘電社、安楽亭、ジョリーパスタなど4銘柄は昨年来高値を更新。ウインテスト、RVH、宮入バルブ製作所、光陽社、川金ホールディングスが買われた。
 
一方、インスペック、鉄人化計画、イワキ、堀田丸正、築地魚市場が売られた。